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山
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さん
ふりがな文庫
“
山
(
さん
)” の例文
宛然
(
さながら
)
、ヒマラヤ
山
(
さん
)
あたりの深い深い万仭の谷の底で、
巌
(
いはほ
)
と共に年を
老
(
と
)
つた猿共が、千年に一度
演
(
や
)
る芝居でも行つて見て居る様な心地。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
四国
阿波
(
あわ
)
の国第一の
峻峰
(
しゅんぽう
)
、つるぎ
山
(
さん
)
の
頂
(
いただき
)
から一羽の
角鷹
(
くまたか
)
が、バタバタバタと翼を鳴らして斜めに飛び、やがて、
模糊
(
もこ
)
とした
霞
(
かすみ
)
の底へ沈んで行った。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私達の握り
拳
(
こぶし
)
二つがけ位の穴を地べたで見つけて、一
番
(
ばん
)
下
(
した
)
へは枯草だの草の穗だけで圓い
穴形
(
あながた
)
をこしらへ、上へは馬の毛をたく
山
(
さん
)
入
(
い
)
れて柔かい床を拵へる。
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
ウルピノ
山
(
さん
)
の
聖人
(
ひじり
)
の
仰
(
おつしや
)
つた
樣
(
やう
)
に、
昔
(
むかし
)
から
色々
(
いろ/\
)
の
口碑
(
くちつたへ
)
のある
中
(
なか
)
で、
船旅
(
ふなたび
)
程
(
ほど
)
時日
(
とき
)
を
選
(
えら
)
ばねばならぬものはありません、
凶日
(
わるいひ
)
に
旅立
(
たびだ
)
つた
人
(
ひと
)
は
屹度
(
きつと
)
災難
(
わざはひ
)
に
出逢
(
であ
)
ひますよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
やがて、ふじ
山
(
さん
)
が、大きくみえてきました。二十めんそうは、ふじ山のうらのほうへまわっていきます。
かいじん二十めんそう
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
一
山
(
さん
)
の
豺狼
(
さいろう
)
麋鹿
(
びろく
)
畏
(
おそ
)
れ従はぬものとてなかりしかば、虎はますます猛威を
逞
(
たくまし
)
うして、自ら
金眸
(
きんぼう
)
大王と名乗り、
数多
(
あまた
)
の
獣類
(
けもの
)
を眼下に
見下
(
みくだ
)
して、一山
万獣
(
ばんじゅう
)
の君とはなりけり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
その時つい気のついたは
小
(
こ
)
むろ
山
(
さん
)
から
頂
(
いたゞ
)
いて
来
(
き
)
た
毒消
(
どくけし
)
の
御封
(
ごふう
)
、これ
幸
(
さいは
)
ひと
懐中
(
ふところ
)
に手を入れましたが
包
(
つゝ
)
みのまゝ口へ
入
(
い
)
れて雪をつかんで
入
(
い
)
れて
呑
(
の
)
みましたが、
毒消
(
どくけし
)
の
御利益
(
ごりやく
)
か
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
合衆国
(
がっしゅうこく
)
の
桑港
(
サンフランシスコ
)
から、国の中央を横切っている、かの横断鉄道には、その時、
随分
(
ずいぶん
)
不思議な
談
(
はなし
)
もあったが、
何分
(
なにぶん
)
ロッキー
山
(
さん
)
の山奥を通過する際などは、その
辺
(
あたり
)
何百里というもの
大叫喚
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
巴屋の主人の
山
(
さん
)
三郎の身體を、ギユウと押し潰すやうな恰好になつてゐたといふのです。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
少年
(
しょうねん
)
は、じいさんから、
不思議
(
ふしぎ
)
な
頼
(
たの
)
みを
受
(
う
)
けて、
袋
(
ふくろ
)
を
持
(
も
)
って、この
地球
(
ちきゅう
)
の
上
(
うえ
)
を
歩
(
ある
)
きました。ある
日
(
ひ
)
、
彼
(
かれ
)
はアルプス
山
(
さん
)
の
中
(
なか
)
を
歩
(
ある
)
いていますと、いうにいわれぬいい
景色
(
けしき
)
のところがありました。
眠い町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
事
(
こと
)
は
西暦
(
せいれき
)
千九百二年
(
せんくひやくにねん
)
五月八日
(
ごがつやうか
)
マルチニック
島
(
とう
)
プレー
山
(
さん
)
の
噴火
(
ふんか
)
に
就
(
つい
)
て
記
(
しる
)
した
通
(
とほ
)
りであるが、サンピール
市
(
し
)
二萬六千
(
にまんろくせん
)
の
人口中
(
じんこうちゆう
)
、
生存者
(
せいぞんしや
)
は
地下室
(
ちかしつ
)
に
監禁
(
かんきん
)
されてゐた
一名
(
いちめい
)
の
囚徒
(
しゆうと
)
のみであるので
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
言語は
元
(
もと
)
より多端なり。
山
(
さん
)
と云ひ、
嶽
(
がく
)
と云ひ、
峯
(
ほう
)
と云ひ、
巒
(
らん
)
と云ふ。義の同うして字の異なるを用ふれば、即ち意を隠微の
間
(
かん
)
に
偶
(
ぐう
)
するを得べし。
大食
(
おほぐら
)
ひを
大松
(
だいまつ
)
と云ひ
差出者
(
さしでもの
)
を
左兵衛次
(
さへゑじ
)
と云ふ。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
師の名は
疎石
(
そせき
)
、
夢窓
(
むそう
)
と号して、
寧
(
ねい
)
一
山
(
さん
)
の
会下
(
えか
)
に参じ、
仏国禅師
(
ぶっこくぜんじ
)
の法脈をつぎ、今や、五山第一の
称
(
とな
)
えもあるとか。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、無用だ、——俺の心の中に残る、昔のお綾殿のおもかげでたく
山
(
さん
)
だ」
奇談クラブ〔戦後版〕:04 枕の妖異
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
主人の
山
(
さん
)
三郎さんは、物の迷ひで、お前といふ女に手を出した。あんなに立派な内儀はあるが、内儀は綺麗過ぎ、賢こ過ぎ、それに身體も丈夫でなく、山三郎の氣に入つてばかりはゐなかつた。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ここより三十里
彼方
(
かなた
)
に、五
台
(
だい
)
山
(
さん
)
という名山がある。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
主人の
山
(
さん
)
三郎さんは、物の迷いで、お前という女に手を出した。あんなに立派な内儀はあるが、内儀は綺麗過ぎ、賢こ過ぎ、それに身体も丈夫でなく、山三郎の気に入ってばかりはいなかった。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
九里
山
(
さん
)
の草木は知ってるとサ、戦場のあとだとサ
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私共は腹違いの兄妹で、私は
山
(
さん
)
之助、妹はお
比奈
(
ひな
)
と申します。
銭形平次捕物控:239 群盗
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“山”の解説
山(やま)とは、周囲よりも高く盛り上がった地形や場所のことをいう。地形学では丘陵や「台地」よりも周囲との相対的高度差(比高)や起伏が大きいものを指す。平地と比べ、傾斜した地形から成る。
(出典:Wikipedia)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“山”を含む語句
沢山
山中
山端
山人
山上
案山子
仰山
山峡
向山
山茶花
山間
山毛欅
大山
澤山
山椒
山水
山下
山河
雪山
山頂
...