“御封”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ミブ60.0%
ごふう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数多かった壬生部にうべの氏々・村々も、だんだん村の旧事を忘れていって、御封ミブという字音に結びついてしもうた。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
数多かつた壬生部の氏々・村々も、段々村の旧事を忘れて行つて、御封ミブといふ字音に結びついて了うた。だが早くから、職業は変化して、湯坐ユヱ・湯母・乳母チオモ飯嚼イヒガミの外のものと考へられてゐた。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その時つい気のついたはむろさんからいたゞいて毒消どくけし御封ごふう、これさいはひと懐中ふところに手を入れましたがつゝみのまゝ口へれて雪をつかんでれてみましたが、毒消どくけし御利益ごりやく
彼は加持かじ祈祷きとう御封ごふう虫封むしふうじ、降巫いちこたぐいに、全然信仰をつほど、非科学的に教育されてはいなかったが、それ相当の興味は、いずれに対しても昔から今日こんにちまで失わずに成長した男である。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)