御封ごふう)” の例文
その時つい気のついたはむろさんからいたゞいて毒消どくけし御封ごふう、これさいはひと懐中ふところに手を入れましたがつゝみのまゝ口へれて雪をつかんでれてみましたが、毒消どくけし御利益ごりやく
彼は加持かじ祈祷きとう御封ごふう虫封むしふうじ、降巫いちこたぐいに、全然信仰をつほど、非科学的に教育されてはいなかったが、それ相当の興味は、いずれに対しても昔から今日こんにちまで失わずに成長した男である。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
思ひがけなき雪の夜に御封ごふう祖師そし利益りやくにて、不思議といのちたすかりしは、妙法蓮華経めうほふれんげきやうの七字より、一おとかまふちる水より鉄砲てつぱうの肩をこすつてドツサリと、岩間いはまひゞ強薬つよぐすり