“飯嚼”の読み方と例文
読み方割合
イヒガミ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古くは、そこに職掌の分化があつて、第一に大湯坐オホユヱ、それから若湯坐ワカユヱ飯嚼イヒガミ乳母チオモ等をかぞへてゐる。恐らく此他にも、懐守ダキモリ負守オヒモリ等の職分もあつたのであらう。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが早くから、職業は変化して、湯坐ユヱ・湯母・乳母チオモ飯嚼イヒガミのほかのものと考えられていた。でも、乳部と宛てたのを見ても、乳母関係の名なることは察しられる。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
大湯坐オホユヱ若湯坐ワカユヱ飯嚼イヒガミ・乳母である。此大湯坐は、主として、産児に産湯をつかはせる役目をする者、つまり湯の中へ、御子をお据ゑ申す役目なのである。若湯坐も同様である。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)