国々くにぐに)” の例文
旧字:國々
ですから、世界せかい国々くにぐにのようすは、なにもわかりませんし、また、どうなっているかをしろうともしませんでした。これを「鎖国さこく」といいます。
国々くにぐに方々ほうぼうめぐりあるいて、為朝ためともはとうとう九州きゅうしゅうわたりました。その時分じぶん九州きゅうしゅうのうちには、たくさんの大名だいみょうがあって、めいめいくにりにしていました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
国々くにぐにに、ひすいのたまは、貴重きちょうのものとなりました。どの女王じょおうもその首飾くびかざりをかけられるようになりました。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは、外国がいこくからさしだしてくる文書ぶんしょを、日本語にほんごになおすやくでした。おかげで、世界せかい国々くにぐにのようすがよくわかりますし、英語えいご勉強べんきょうにもやくだちました。
あなたは方々ほうぼう国々くにぐにをおまわりですから、たぶん御存ごぞんじでしょうが、このむらでも年々ねんねん、それ、あそこにちょっとたかい山がございましょう、あの山の上のかみさまに
しっぺい太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ひとり、おうさまや、きさきが、あいされたばかりでなく、国々くにぐに金持かねもちは、あおたまあつめるようになりましたから、たちまち、あお宝石ほうせきあたいは、かぎりなくがったのです。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうしたしくじりをやりながら、使節しせつの一こうは、フランス・イギリス・オランダ・ドイツ・ロシアの国々くにぐにをたずねて、やく一年間ねんかん、ヨーロッパのたびをつづけました。
これも大国主命おおくにぬしのみことが、八千矛やちほこをつえについて、国々くにぐにをめぐってあるいておいでになるときのことでした。
赤い玉 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
むかし、ひすいが、ひじょうに珍重ちんちょうされたことがありました。この不思議ふしぎうつくしい緑色みどりいろいしは、支那しな山奥やまおくかられたといわれています。そこで、国々くにぐにへまでながれてゆきました。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このとき太子たいしのおあるきになったうまひづめあとが、国々くにぐにたかい山にいまでものこっているのでございます。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
都会とかいで、はなやかな生活せいかつおくっていらっしゃるおじょうさまは、たかまどからかなたのそらをながめて、とおい、らぬうみこうの国々くにぐにのことなどを、さまざまに想像そうぞうして、かなしんだり
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
国々くにぐにはるなつあきふゆめぐって、くすりきると、また自分じぶんむらかえってきたのです。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
といってさわいでいるうちに、太子たいしはもう大和やまと国原くにばらをはるかあとのこして、信濃しなのくにからこしくにへ、こしくにからさらにひがし国々くにぐにをすっかりおまわりになって、三日みっかのちにまた大和やまとへおかえりになりました。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
二人ふたりは、それが貨幣かへいであって、それとおなじものが、かぞえることのできないほどたくさんにあって、世界せかい文明ぶんめいがゆきわたっている国々くにぐに流通りゅうつうしているということなどはりませんでした。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この青年せいねんは、むらへやってきて、むすめたちに、かいがら細工ざいくや、かんざしや、香油こうゆのようなものをならべてあきなったのです。そして、ときに、かれやまのあちらの国々くにぐにめずらしいはなしなどをかせたりしました。
北の不思議な話 (新字新仮名) / 小川未明(著)