“国原”のいろいろな読み方と例文
旧字:國原
読み方割合
くにはら50.0%
くにばら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、こっちは元よりそんな事には、気がつく筈がありません。ただ、一生懸命に黒犬を急がせながら、美しい大和やまと国原くにはらを足の下に見下して、ずんずん空を飛んで行きました。
犬と笛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
暮山ぼざん屏風びょうぶに包まれた大和の国原くにはらには、夕けぶり立つ紫の村、黄ばんだ田、明るい川の流れ、神武陵、法隆寺、千年二千年の昔ありしもの、今生けるものゝすべてが、夜の安息に入る前に
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
といってさわいでいるうちに、太子たいしはもう大和やまと国原くにばらをはるかあとのこして、信濃しなのくにからこしくにへ、こしくにからさらにひがし国々くにぐにをすっかりおまわりになって、三日みっかのちにまた大和やまとへおかえりになりました。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
蒼雲よ、国原くにばら
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)