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其邊
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そのへん
ふりがな文庫
“
其邊
(
そのへん
)” の例文
新字:
其辺
『
其邊
(
そのへん
)
には』と
云
(
い
)
ひながら
猫
(
ねこ
)
は、
其右
(
そのみぎ
)
の
前足
(
まへあし
)
を
振
(
ふ
)
つて
弧
(
こ
)
を
描
(
えが
)
き、『
帽子屋
(
ぼうしや
)
が
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
る、それから
其方
(
そつち
)
の
方
(
はう
)
には』と
他
(
ほか
)
の
前足
(
まへあし
)
を
振
(
ふ
)
つて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
忽
(
たちま
)
ち、
潮
(
うしほ
)
は
泡立
(
あわだ
)
ち、
波
(
なみ
)
は
逆卷
(
さかま
)
いて、
其邊
(
そのへん
)
海嘯
(
つなみ
)
の
寄
(
よ
)
せた
樣
(
やう
)
な
光景
(
くわうけい
)
、
私
(
わたくし
)
は
一生懸命
(
いつせうけんめい
)
に
鐵鎖
(
てつさ
)
を
握
(
にぎ
)
り
詰
(
つ
)
めて、
此處
(
こゝ
)
千番
(
せんばん
)
に
一番
(
いちばん
)
と
氣
(
き
)
を
揉
(
も
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
唱歌
(
しやうか
)
を
歌
(
うた
)
ふて
朝寐坊
(
あさねばう
)
する
人物
(
じんぶつ
)
が
學校
(
がくかう
)
から
出
(
で
)
るやうになりては
何
(
なん
)
の
益
(
やく
)
にも
立
(
た
)
つまじく、
其邊
(
そのへん
)
御賢慮
(
ごけんりよ
)
願上候
(
ねがひあげさふらふ
)
。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
日本で云ひ
慣
(
な
)
らされたバツカスとかヸーナスとか云ふのは
英吉利
(
イギリス
)
讀
(
よみ
)
にされたと見えますから
其邊
(
そのへん
)
は
一寸
(
ちよつと
)
讀者に注意して置いて
遣
(
や
)
らないと惡いだらうと思ひます。
『伝説の時代』序
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
墓
(
はか
)
へ
這入
(
はい
)
るまで八
圓
(
ゑん
)
の
月給
(
げつきう
)
では
有
(
あ
)
るまいと
思
(
おも
)
ひますに、
其邊
(
そのへん
)
格別
(
かくべつ
)
の
御心配
(
ごしんぱい
)
なくと
見事
(
みごと
)
に
言
(
い
)
へば、
母親
(
はゝおや
)
はまだらに
殘
(
のこ
)
る
黒
(
くろ
)
き
齒
(
は
)
を
出
(
だ
)
して、
成
(
な
)
るほど/\
宜
(
よ
)
く
立派
(
りつぱ
)
に
聞
(
きこ
)
えました
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
江戸にて
知己
(
ちかづき
)
の者故
其邊
(
そのへん
)
にて
逢
(
あひ
)
たれども
愚妻
(
ぐさい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
公爵
(
こうしやく
)
も
水谷氏
(
みづたにし
)
も、
大概
(
たいがい
)
其邊
(
そのへん
)
の
獲物
(
えもの
)
。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
船室
(
キヤビン
)
の
中央
(
ちゆうわう
)
に
吊
(
つる
)
してある
球燈
(
きゆうとう
)
の
光
(
ひかり
)
は
煌々
(
くわう/\
)
と
輝
(
かゞや
)
いて
居
(
を
)
るが、どうも
其邊
(
そのへん
)
に
何
(
なに
)
か
魔性
(
ませう
)
でも
居
(
を
)
るやうで、
空氣
(
くうき
)
は
頭
(
あたま
)
を
壓
(
おさ
)
へるやうに
重
(
おも
)
く、
實
(
じつ
)
に
寢苦
(
ねぐる
)
しかつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
無量庵に葬り呉られ候と云に大岡殿シテ
其邊
(
そのへん
)
に男の首は
無
(
なか
)
りしやと申されければ安五郎否男の首は
見當
(
みあた
)
り申さず候へ共其後大井川邊に男女首なき死骸是ある趣き承まはりし故同所へ罷越見候處女の方は妻の
恰好
(
かつかう
)
に
似寄
(
により
)
候へども衣類相違仕つり居により
不思議
(
ふしぎ
)
に存じ候中右の死骸は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
スパスパやりながら
餘念
(
よねん
)
もなく
其邊
(
そのへん
)
を
見廻
(
みまわ
)
して
居
(
を
)
る
内
(
うち
)
、
見
(
み
)
ると
今
(
いま
)
葉卷
(
はまき
)
の
箱
(
はこ
)
の
包
(
つゝ
)
んであつた
新聞紙
(
しんぶんし
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
呼出し其
來歴
(
らいれき
)
或は
遭難
(
さうなん
)
の
始末等
(
しまつとう
)
逐一尋られたるに傳吉與惣次の口と
符合
(
ふがふ
)
なしければ尚
尋
(
たづ
)
ねられたるに源次郎夫は
其處
(
そこ
)
より上の方三里
程
(
ほど
)
隔
(
へだ
)
てし所に男女の死體ありとの風聞
其邊
(
そのへん
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
の者の由其
頃
(
ころ
)
噂
(
うは
)
さ仕つりしなり大岡殿其方は其の
邊
(
へん
)
にて傳吉と云へる者に
逢
(
あひ
)
しと申が傳吉方へ
尋
(
たづ
)
ねたるや源次郎成程傳吉は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
邊
部首:⾡
19画
“其”で始まる語句
其
其処
其方
其處
其様
其許
其奴
其所
其儘
其後