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やくしや
ふりがな文庫
“
俳優
(
やくしや
)” の例文
仕打は
蟷螂
(
かまきり
)
のやうな顔の
小
(
ち
)
つぽけな
俳優
(
やくしや
)
だなと思つた。
俳優
(
やくしや
)
はまた
蟋蟀
(
こほろぎ
)
のやうな色の黒い仕打だなと思つた。仕打はとうと切り出した。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
パンテオン附近と
異
(
ちが
)
つて学者や学生風の人間は少しも見当らず、画家(
殊
(
こと
)
に漫画家)や
俳優
(
やくしや
)
や諸種の芸人が多く住んで居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
夜店
(
よみせ
)
のさかり
場
(
ば
)
にては、
屈竟
(
くつきやう
)
な
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
が、お
祭騷
(
まつりさわ
)
ぎにて
賣
(
う
)
る。
土地
(
とち
)
の
俳優
(
やくしや
)
の
白粉
(
おしろい
)
の
顏
(
かほ
)
にて
出
(
で
)
た
事
(
こと
)
あり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
持病といふのは夫れかと切込まれて、まあ其樣な處でござんせう、お醫者樣でも草津の湯でもと薄淋しく笑つて居るに、御本尊を拜みたいな
俳優
(
やくしや
)
で行つたら誰れの處だといへば
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
狂言
(
きやうげん
)
のあらましを
面白
(
おもしろ
)
さうに話して、だん/\
取入
(
とりい
)
り、
俳優
(
やくしや
)
表方
(
おもてかた
)
の気にも入り、見やう
聞真似
(
きゝまね
)
に
発句
(
ほつく
)
狂歌
(
きやうか
)
など
口早
(
くちはや
)
く
即興
(
そくきよう
)
にものするに、
茶屋
(
ちやや
)
の
若者
(
わかいもの
)
には
珍
(
めづら
)
しい
奴
(
やつ
)
と、五代目
白猿
(
はくゑん
)
に
贔屓
(
ひいき
)
にされ
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
▼ もっと見る
「そりや女将さん、
仮令
(
たとへ
)
芸妓だからつて可哀さうですよ、当時流行の花吉でせう、それに菊三郎と云ふ花形
俳優
(
やくしや
)
が有るんですもの、松島さん見たいな
頓栗眼
(
どんぐりまなこ
)
の
酒喰
(
さけぐらひ
)
は、私にしても
厭
(
いや
)
でさアね」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
なしければ
心
(
こゝろ
)
有
(
ある
)
人
(
ひと
)
は
皆
(
みな
)
爪彈
(
つまはじ
)
きして
笑
(
わら
)
ふ者多く此妻の
渾名
(
あだな
)
一ツ
印籠
(
いんろう
)
のお
常
(
つね
)
と云て
世間
(
せけん
)
に誰知らぬ者も無りしとかや
然
(
さ
)
れば女の子は
父親
(
ちゝおや
)
より母の
教方
(
をしへかた
)
にて
志操
(
みさを
)
も
美
(
うつく
)
しかるべきに
斯
(
かゝ
)
る
母
(
はゝ
)
故
(
ゆゑ
)
幼少
(
えうせう
)
より
育
(
そだ
)
ちも
卑
(
いや
)
しく
風俗
(
ふうぞく
)
は
芝居
(
しばゐ
)
の
俳優
(
やくしや
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「さうですとも。僕が
俳優
(
やくしや
)
になつた動機は、唯女に惚れて貰ひたかつたからです。その外の事は、みんな後から附けた理窟でさ。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「では
然
(
さ
)
うして
呉
(
く
)
れ給へ。ゆうべ隣のKが
何
(
ど
)
うしたのか帰つて来ない。知つてる
独逸
(
ドイツ
)
人の紹介で
俳優
(
やくしや
)
なんかの来る宴会へ出掛けたのだが。
尤
(
もつと
)
も
昨日
(
きのふ
)
銭が届いたからね。」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
持病といふのはそれかと切込まれて、まあそんな処でござんせう、お医者様でも草津の湯でもと
薄淋
(
うすさび
)
しく笑つてゐるに、御本尊を拝みたいな
俳優
(
やくしや
)
で行つたら誰れの処だといへば
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
贅沢
(
ぜいたく
)
はして見せる、其れに貴郎、
鰥
(
やもめ
)
と云ふ所を見込んでネ、丁度
俳優
(
やくしや
)
とドウとかで、離縁されてた大洞の妹を山木さんにくつ付けたんですよ、ほんたうにまア、ヒドいぢやありませんか、其れが
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
玉の
腕
(
かひな
)
は真の玉よりもよく、雪の
膚
(
はだへ
)
は雨の結晶せるものよりもよく、
太液
(
たいえき
)
の
芙蓉
(
ふよう
)
の
顔
(
かんばせ
)
は、
不忍
(
しのばず
)
の
蓮
(
はす
)
よりも
更
(
さら
)
に
好
(
よ
)
し、これを
然
(
しか
)
らずと人に語るは、
俳優
(
やくしや
)
に似たがる若旦那と、宗教界の偽善者のみなり。
醜婦を呵す
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
原敬氏なぞも自分が評判を取らうとしないで、同じ閣員の花形
俳優
(
やくしや
)
を引立てるやうにしたら、内閣も割合に無事に持続ける事が出来よう。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
持病
(
ぢびやう
)
といふのは
夫
(
そ
)
れかと
切込
(
きりこ
)
まれて、まあ
其樣
(
そん
)
な
處
(
ところ
)
でござんせう、お
醫者樣
(
ゐしやさま
)
でも
草津
(
くさつ
)
の
湯
(
ゆ
)
でもと
薄淋
(
うすさび
)
しく
笑
(
わら
)
つて
居
(
ゐ
)
るに、
御本尊
(
ごほんぞん
)
を
拜
(
おが
)
みたいな
俳優
(
やくしや
)
で
行
(
い
)
つたら
誰
(
た
)
れの
處
(
ところ
)
だといへば
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
芝居
前
(
まへ
)
のキヤツフエ・ド・ラ・レジヤンスは
俳優
(
やくしや
)
と芝居
帰
(
がへり
)
の客とで一ぱいであつた。ムネ・シユリイは
其
(
その
)
左に梅原を右に僕を坐らせた。前には三人の女、僕の隣にはドリヷルが坐つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
好き嫌ひはその人の自由だから、氏が芸者と
俳優
(
やくしや
)
とを好かなかつたからといつて、別段結構だとも、不都合だとも言はうとするのではない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
成程聞いてみると、結構な訳だが、唯それだけの事なら、いつそ英吉利の
俳優
(
やくしや
)
と同じやうに、自分
許
(
とこ
)
の雛児を盗み出したが、一番手つ取早い。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
同じ
俳優
(
やくしや
)
ではあるが訥子の舌は藤十郎のやうに賢くない、何処の水であらうと平気で咽喉を鳴らしながら飲む事が出来る。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先日
(
こなひだ
)
亡くなつた喜劇
俳優
(
やくしや
)
渋谷天外は、何処へ
往
(
ゆ
)
くのにも、
紫縮緬
(
むらさきちりめん
)
の小さな包みを
懐中
(
ふところ
)
にねぢ込むで置くのを忘れなかつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「ムツ五郎ですか。」主事は空つぽの頭を仔細らしく
傾
(
かし
)
げた。「それは三津五郎の
訛
(
なまり
)
でせう、三津五郎なら居ますよ。
舞踊
(
をどり
)
の達者な
俳優
(
やくしや
)
でしてね。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
とりわけ脚本が
書卸
(
かきおろ
)
し
物
(
もの
)
の場合になると、
予
(
あらかじ
)
め役どころの見当がつかないだけに、
俳優
(
やくしや
)
は物言ひばかり多くて、なかなか役を
引請
(
ひきう
)
けようと言はない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
夏目漱石は、色々なものを嫌つたが、そのなかで芸者と
俳優
(
やくしや
)
とは一番嫌ひなものの
中
(
うち
)
に
数
(
かず
)
へてゐたらしかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
延若はかう言つて、薬の
効力
(
ききめ
)
でも見るやうに、じつとこのぼけ
窶
(
やつ
)
し専門の
俳優
(
やくしや
)
の顔に見入つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
日本では
俳優
(
やくしや
)
も
興行元
(
しうち
)
も成るべく脚本に金を払ふまいとするから、脚本家として
生活
(
くらし
)
を立てるのはなかなか
難
(
むつ
)
かしいが、西洋では脚本を一つ書いて、それが当つたとなると
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“俳優”の解説
俳優(はいゆう、en: actor)は、演劇・映画等において、その人物に扮して台詞・身振り・表情などで演じる人、またはその職業のこと。男女の性別は問わない。
(出典:Wikipedia)
俳
常用漢字
小6
部首:⼈
10画
優
常用漢字
小6
部首:⼈
17画
“俳優”で始まる語句
俳優買
俳優狂
俳優々々
俳優息子
俳優甲斐
俳優三階興