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しんるい
ふりがな文庫
“
親類
(
しんるい
)” の例文
ただの
町獣医
(
まちじゅうい
)
の
妻
(
つま
)
では
親類
(
しんるい
)
に
会
(
あ
)
わせる顔もないと思うから、どう考えてもあきらめられない。それであけても
暮
(
く
)
れても
欝
(
うつ
)
うつたのしまない。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ガンはもっとじぶんたちガチョウによく
似
(
に
)
ていて、もっと近い
親類
(
しんるい
)
だとばかり思っていたのです。ところが、どうでしょう。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
親類
(
しんるい
)
の人たちは、むすこをあざけってわらいました。そして、みんなは、なにひとつのみも食べもしないで、かえらなければなりませんでした。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
わたしはこんなふうでいつか自分の
親類
(
しんるい
)
を見つけることができるであろうか。いつかほんとの父親と、ほんとの母親に会うことになるであろうか。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
親類
(
しんるい
)
縁者
(
えんじゃ
)
は遠出の出迎、村では村内少年音楽隊を先に立て、
迎何々君之帰還
(
なになにくんのきかんをむかう
)
の旗押立てゝ、村界まで迎いに出かける。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
「この
家
(
いえ
)
へは、
親類
(
しんるい
)
の
叔父
(
おじ
)
さんが
入
(
はい
)
るのだから、
僕
(
ぼく
)
、また
遊
(
あそ
)
びにくるよ。」と、
勇
(
ゆう
)
ちゃんはいいました。
海が呼んだ話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しばらくすると、おとうさんは、
親類
(
しんるい
)
やお
友達
(
ともだち
)
にすすめられるまま、二
度
(
ど
)
めの
奥方
(
おくがた
)
をもらいました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
木村氏はそのおり臼井の邸に向いし一人なりしが、刃にちぬるに至らず、六郎が東京に出でて
勤学
(
きんがく
)
せんといいしときも、
親類
(
しんるい
)
のちなみありとて、共に
旅立
(
たびだ
)
つこととなりぬ。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
親類
(
しんるい
)
の
顏
(
かほ
)
に
美
(
うつ
)
くしきも
無
(
な
)
ければ
見
(
み
)
たしと
思
(
おも
)
ふ
念
(
ねん
)
もなく、
裏屋
(
うらや
)
の
友達
(
ともだち
)
がもとに
今宵
(
こよひ
)
約束
(
やくそく
)
も
御座
(
ござ
)
れば、一
先
(
まつ
)
お
暇
(
いとま
)
として
何
(
いづ
)
れ
春永
(
はるなが
)
に
頂戴
(
ちやうだい
)
の
數々
(
かず/\
)
は
願
(
ねが
)
ひまする、
折
(
をり
)
からお
目出度
(
めでたき
)
矢先
(
やさき
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それからこちらの
世界
(
せかい
)
からの
見舞者
(
みまいて
)
は、
第
(
だい
)
一が、
母
(
はは
)
よりも
先
(
さ
)
きへ
歿
(
なくな
)
った
父
(
ちち
)
、つづいて
祖父
(
じじ
)
、
祖母
(
ばば
)
、
肉身
(
にくしん
)
の
親類
(
しんるい
)
縁者
(
えんじゃ
)
、
親
(
した
)
しいお
友達
(
ともだち
)
、それから
母
(
はは
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
、
司配霊
(
しはいれい
)
、
産土
(
うぶすな
)
の
御神使
(
おつかい
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「花前は
保証人
(
ほしょうにん
)
があるでしょうか、なんでも
大島
(
おおじま
)
の
若衆
(
わかしゅう
)
の話では、
親類
(
しんるい
)
も
身内
(
みうち
)
もないひとりものだということですから、保証人はないかもしれませんよ」
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
そして、じぶんがだまされたことを知って、
親類
(
しんるい
)
の人たちにあやまりました。親類の人たちは、きたときとおなじように、
貧乏
(
びんぼう
)
のままでかえっていきました。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
おまえはわたしのめいだから、おまえをうちへ連れて行って、おじさんにいやな顔をされても、わたしは『でも
親類
(
しんるい
)
だから』と言って通してしまうつもりだ。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
灰色ガンたちは、ガンの
姿
(
すがた
)
を見ますと、びっくりしました。なぜなら、じぶんたちの
親類
(
しんるい
)
にあたるガンという鳥は、
陸地
(
りくち
)
の上ばかりを飛ぶものだと思っていたのですからね。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
この
村
(
むら
)
には
何
(
なに
)
かお
祭
(
まつ
)
りでもあるのかね。だいぶにぎやかなようじゃあないか。だがその中で一けん、
大
(
たい
)
そう
陰気
(
いんき
)
に
沈
(
しず
)
みこんだ
家
(
いえ
)
があったが、あれは
親類
(
しんるい
)
に
不幸
(
ふこう
)
でもあったのかね。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「いかぬことがあるものか、六
年
(
ねん
)
近
(
ちか
)
くもいって、やっと、このあいだ
帰
(
かえ
)
ってきたのさ。るすに
家
(
いえ
)
は
焼
(
や
)
け、
親類
(
しんるい
)
にあずけておいた
妹
(
いもうと
)
は、ゆくえがわからなくなって、かわいそうだよ。」
どこかで呼ぶような
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
が
如何
(
いか
)
にも
放蕩
(
のら
)
をつくして
家
(
うち
)
へとては
寄
(
よ
)
りつかぬやうに
成
(
な
)
つたを、
貰
(
もら
)
ふべき
頃
(
ころ
)
に
貰
(
もら
)
ふ
物
(
もの
)
を
貰
(
もら
)
はぬからだと
親類
(
しんるい
)
の
中
(
うち
)
の
解
(
わか
)
らずやが
勘違
(
かんちが
)
ひして、
彼
(
あ
)
れならばと
母親
(
はゝおや
)
が
眼鏡
(
めがね
)
にかけ、
是非
(
ぜひ
)
もらへ
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
親類
(
しんるい
)
の人たちも、みんな
夜
(
よ
)
のふけるまであつまっていて、だれもかれも大よろこびで、たのしんでいました。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
わたくしどもは、その
大富村
(
おおとみむら
)
からでましてございますが、ご
親類
(
しんるい
)
の
善右衛門
(
ぜんえもん
)
さんのおばさんが、けさそのなくなりましたものでございますから、
告
(
つ
)
げ
人
(
びと
)
にでましたしだいでございます。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ちょうど、そのころ、
他国
(
たこく
)
から
帰
(
かえ
)
った、
親類
(
しんるい
)
のおじさんがありました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうすると、
小人
(
こびと
)
の
親類
(
しんるい
)
ですかね?」と、
隊長
(
たいちょう
)
はききました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「パリにだれか友だちか
親類
(
しんるい
)
でもあるのかい」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
夫
(
おっと
)
は
病気
(
びょうき
)
をして
死
(
し
)
んでしまいました。まもなく
私
(
わたし
)
は
目
(
め
)
を
患
(
わずら
)
って、
両方
(
りょうほう
)
の
目
(
め
)
とも
見
(
み
)
えなくなってしまいました。
私
(
わたし
)
は、
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
を
親類
(
しんるい
)
にあずけました。その
親類
(
しんるい
)
は、しんせつではありませんでした。
塩を載せた船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、あの、なつかしい
親類
(
しんるい
)
のおじさんを。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“親類”の意味
《名詞》
親類(しんるい)
血族や姻族の総称。親族。
(context、dated)父系の血族。
よく似たもの。同類。
(出典:Wiktionary)
“親類(
親族
)”の解説
親族(しんぞく)は、血縁関係または婚姻関係で繋がりを有する者の総称である。「親戚」(しんせき)、「親類」(しんるい)とも言う。また、血縁が近いものを「近親(者)」(きんしん(しゃ))とも言う。
(出典:Wikipedia)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
類
常用漢字
小4
部首:⾴
18画
“親類”で始まる語句
親類縁者
親類内
親類書
親類筋
親類顏
親類見舞
親類附合