トップ
>
白羽
>
しらは
ふりがな文庫
“
白羽
(
しらは
)” の例文
白羽
(
しらは
)
の箭が立った若者には、勇んで出かける者もある。
抽籤
(
くじ
)
を
遁
(
のが
)
れた礼参りに、わざ/\
鴻
(
こう
)
の
巣
(
す
)
在
(
ざい
)
の何宮さんまで出かける若者もある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
品子はこの奇妙な出来事が何を意味するかを、よく知っていた「赤い蠍」は殺人鬼の
白羽
(
しらは
)
の
矢
(
や
)
であった。世にも恐ろしい死の宣告であった。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
リーマン博士が、僕なら生命の安売りをするだろうと
白羽
(
しらは
)
の矢をたてたのも
尤
(
もっと
)
もである。しかし一体誰が僕を博士に耳うちしたのであろうか。
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
又
(
また
)
倶
(
とも
)
に
夢
(
ゆめ
)
む。
此
(
こ
)
の
度
(
たび
)
や
蒋侯神
(
しやうこうじん
)
、
白銀
(
しろがね
)
の
甲胄
(
かつちう
)
し、
雪
(
ゆき
)
の
如
(
ごと
)
き
白馬
(
はくば
)
に
跨
(
またが
)
り、
白羽
(
しらは
)
の
矢
(
や
)
を
負
(
お
)
ひて
親
(
したし
)
く
自
(
みづ
)
から
枕
(
まくら
)
に
降
(
くだ
)
る。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして
人身御供
(
ひとみごくう
)
に
上
(
あ
)
げられる
者
(
もの
)
も、
一切
(
いっさい
)
神
(
かみ
)
さまのお
心
(
こころ
)
まかせで、
神
(
かみ
)
さまが
今年
(
ことし
)
はここの
家
(
いえ
)
の
者
(
もの
)
を
取
(
と
)
ろうとおぼしめすと、その
家
(
いえ
)
の
屋根
(
やね
)
の
棟
(
むね
)
に
白羽
(
しらは
)
の
矢
(
や
)
が
立
(
た
)
ちます。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
どこから
射出
(
いだ
)
したのか、一本の
白羽
(
しらは
)
の矢が湖心の忍剣をねらって、ヒュッと飛んでいったのであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
岩見
(
いわみ
)
武勇伝に出て来る
鎮守
(
ちんじゅ
)
の神——その正体は
狒々
(
ひひ
)
である——の
生贄
(
いけにえ
)
として、
白羽
(
しらは
)
の矢を立てられはせぬかと、戦々
兢々
(
きょうきょう
)
たる娘、及び娘を持てる親たちのような恐れと、哀れとを
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
學士
(
がくし
)
眉
(
まゆ
)
を
皺
(
しは
)
めて
夫
(
そ
)
れは
困
(
こま
)
つたもの、
全体
(
ぜんたい
)
が
健康
(
じようぶ
)
といふ
質
(
たち
)
でなければ
時候
(
じこう
)
の
替
(
かは
)
り
目
(
め
)
などは
殊
(
こと
)
さら
注意
(
ちうい
)
せねば
惡
(
わ
)
るし、お
民
(
たみ
)
どの
不養生
(
ふやうじよう
)
をさせ給ふな、さてと
我
(
わ
)
れも
急
(
きう
)
に
白羽
(
しらは
)
の
矢
(
や
)
が
立
(
た
)
ちて
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「盗賊というわけでもない、なかには相当な志を持っているものが、心ならずもそんなことをして歩くのがある、結局は金で納まるのだ、
白羽
(
しらは
)
の矢を立てられたその望月とやらが気の毒」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その選択に行き悩んで、
白羽
(
しらは
)
の矢を立てたのが喜多屋のお安であった。
恨みの蠑螺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その
白羽
(
しらは
)
の矢が舞い上る度に、ほかの若者たちは空を仰いで、口々に彼の
技倆
(
ぎりょう
)
を
褒
(
ほ
)
めそやした。が、その矢がいつも彼等のより高く揚る事を知ると、彼等は次第に彼の
征矢
(
そや
)
に冷淡な態度を
装
(
よそお
)
い出した。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ほのめくは鳩の
白羽
(
しらは
)
か
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
昔
(
むかし
)
から
物語
(
ものがたり
)
の
本
(
ほん
)
にもある、
屋
(
や
)
の
棟
(
むね
)
へ
白羽
(
しらは
)
の
征矢
(
そや
)
が
立
(
た
)
つか、
然
(
さ
)
もなければ
狩倉
(
かりくら
)
の
時
(
とき
)
貴人
(
あてびと
)
のお
目
(
め
)
に
留
(
と
)
まつて
御殿
(
ごてん
)
に
召出
(
めしだ
)
されるのは、
那麼
(
あんな
)
のぢやと
噂
(
うはさ
)
が
高
(
たか
)
かつた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と竹童はびっくりしてふりかえった時、またもや下からとんできたのは
白羽
(
しらは
)
の
征矢
(
そや
)
、つづいてきらきらとひかる
鏃
(
やじり
)
が風を切って、三の矢、四の矢と
隙
(
すき
)
もなくうなってくる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日本に、むかし
白羽
(
しらは
)
の矢っていうのがあったんだってね。白羽の矢が屋根にささったうちが、悪ものにねらわれるんだって。先生は、それとおなじ
意味
(
いみ
)
だろうと、おっしゃるのだよ。
宇宙怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
年
(
とし
)
ごろの
娘
(
むすめ
)
を
持
(
も
)
った
家
(
いえ
)
は、
毎年
(
まいねん
)
その
時分
(
じぶん
)
になると、
今年
(
ことし
)
は
白羽
(
しらは
)
の
矢
(
や
)
が
立
(
た
)
つのではないかと
思
(
おも
)
って、びくびくふるえておりますが、いよいよどこかのうちに
矢
(
や
)
が
立
(
た
)
ったときまると、まあまあよかった
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
白羽
(
しらは
)
のごとく
光
(
ひかり
)
射
(
さ
)
し
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
白羽
(
しらは
)
黒羽
(
くろは
)
の矢は、
疾風
(
はやて
)
のように、バラバラと、庭さきや本堂の
障子襖
(
しょうじぶすま
)
へおちてきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、まず
白羽
(
しらは
)
の矢をたてられたのが、意外な山奥の、日下部家の美術城でした。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そして
白羽
(
しらは
)
の
矢
(
や
)
の
立
(
た
)
った
家
(
いえ
)
へたずねていって
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“白羽(しらい)”の解説
しらい(1996年3月4日 - )は、日本のモデル・タレント。女性アイドルグループ・じゅじゅの元メンバーで、メンバーカラーは赤。2019年5月より2021年6月まで、音楽活動においては白羽(しらは)の名義で渋都市株式会社に所属して活動していた。埼玉県出身。
(出典:Wikipedia)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
“白羽”で始まる語句
白羽二重
白羽扇
白羽箭
白羽坂
白羽二重一重