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月光
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げつくわう
ふりがな文庫
“
月光
(
げつくわう
)” の例文
日の光りと、
月光
(
げつくわう
)
と、
薪
(
まき
)
の火と、
魚油
(
ぎよゆ
)
しかなかつた暗いころの、
燈
(
とも
)
し
油
(
あぶら
)
になるなたねの花は、どんなに大切なものであつたらう。
菜の花:――春の新七草の賦のその一ツ――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
月光
(
げつくわう
)
其
(
その
)
滑
(
なめ
)
らかなる葉の
面
(
おも
)
に落ちて、葉は
宛
(
さ
)
ながら
碧玉
(
へきぎよく
)
の
扇
(
あふぎ
)
と
照
(
て
)
れるが、
其上
(
そのうへ
)
にまた黒き
斑点
(
はんてん
)
ありてちら/\
躍
(
おど
)
れり。
李樹
(
すもゝ
)
の影の
映
(
うつ
)
れるなり。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
其
(
そ
)
れが
月光
(
げつくわう
)
を
遮
(
さへぎ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
樅
(
もみ
)
の
木陰
(
こかげ
)
に
著
(
いちじ
)
るしく
目
(
め
)
に
立
(
た
)
つて、
身
(
み
)
を
動
(
うご
)
かす
度
(
たび
)
に一
齊
(
せい
)
にがさがさと
鳴
(
な
)
りながら
波
(
なみ
)
の
如
(
ごと
)
く
動
(
うご
)
いて
彼等
(
かれら
)
の
風姿
(
ふうし
)
を
添
(
そ
)
へて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と
見
(
み
)
る/\
内
(
うち
)
に
長蛇
(
ちやうだ
)
の
船列
(
せんれつ
)
は
横形
(
わうけい
)
の
列
(
れつ
)
に
變
(
へん
)
じて、七
隻
(
せき
)
の
海賊船
(
かいぞくせん
)
の
甲板
(
かんぱん
)
には
月光
(
げつくわう
)
に
反射
(
はんしや
)
して、
劍戟
(
けんげき
)
の
晃
(
きらめ
)
くさへ
見
(
み
)
ゆ、
本艦
(
ほんかん
)
の
士官
(
しくわん
)
水兵
(
すいへい
)
は
一時
(
いちじ
)
に
憤激
(
ふんげき
)
の
眉
(
まゆ
)
を
揚
(
あ
)
げた
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
紅
(
べに
)
も
笹色
(
さゝいろ
)
の
粧
(
よそほひ
)
を
凝
(
こら
)
して、
月光
(
げつくわう
)
に
溶
(
と
)
けて
二葉
(
ふたは
)
三葉
(
みは
)
、たゞ
紅
(
べに
)
の
點滴
(
したゝ
)
る
如
(
ごと
)
く、
峯
(
みね
)
を
落
(
お
)
ちつつ、
淵
(
ふち
)
にも
沈
(
しづ
)
まず
飜
(
ひるがへ
)
る。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
愁ふるがごと
月光
(
げつくわう
)
は青に照せり。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
わが悲しみと
月光
(
げつくわう
)
と
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
月光
(
げつくわう
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
開
(
ひら
)
けたる所は
月光
(
げつくわう
)
水
(
みづ
)
の如く流れ、
樹下
(
じゆか
)
は
月光
(
げつくわう
)
青
(
あを
)
き雨の如くに漏りぬ。
歩
(
ほ
)
を
返
(
か
)
へして、木蔭を
過
(
す
)
ぐるに、
灯火
(
ともしび
)
のかげ
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
を
漏
(
も
)
れて、人の
夜涼
(
やれう
)
に
語
(
かた
)
るあり。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
川上
(
かはかみ
)
も
下流
(
かりう
)
も
見
(
み
)
えぬが、
向
(
むか
)
ふの
彼
(
か
)
の
岩山
(
いはやま
)
、
九十九折
(
つゞらをれ
)
のやうな
形
(
かたち
)
、
流
(
ながれ
)
は五
尺
(
しやく
)
、三
尺
(
しやく
)
、一
間
(
けん
)
ばかりづゝ
上流
(
じやうりう
)
の
方
(
はう
)
が
段々
(
だん/″\
)
遠
(
とほ
)
く、
飛々
(
とび/″\
)
に
岩
(
いは
)
をかゞつたやうに
隠見
(
いんけん
)
して、いづれも
月光
(
げつくわう
)
を
浴
(
あ
)
びた、
銀
(
ぎん
)
の
鎧
(
よろひ
)
の
姿
(
すがた
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
月光
(
げつくわう
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
月より流るゝ
風
(
かぜ
)
梢
(
こずえ
)
をわたる
毎
(
ごと
)
に、一庭の
月光
(
げつくわう
)
と
樹影
(
じゆえい
)
と
相抱
(
あひいだ
)
いて
跳
(
おど
)
り、
白
(
はく
)
揺
(
ゆ
)
らぎ
黒
(
こく
)
さゞめきて、
其中
(
そのなか
)
を
歩
(
ほ
)
するの
身
(
み
)
は、
是
(
こ
)
れ
無熱池
(
むねつち
)
の
藻
(
も
)
の
間
(
ま
)
に
遊
(
あそ
)
ぶの
魚
(
うを
)
にあらざるかを
疑
(
うたが
)
ふ。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
月光
(
げつくわう
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
光
常用漢字
小2
部首:⼉
6画
“月光”で始まる語句
月光の曲
月光石
月光下
月光曲
月光液
月光色
月光菩薩像