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寒冷
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かんれい
ふりがな文庫
“
寒冷
(
かんれい
)” の例文
余
(
よ
)
は既に頭巾と
覆面
(
ふくめん
)
との事に付きて言ひしが如く遮光器の
存在
(
そんざい
)
に關しても
當時
(
たうじ
)
の
氣候
(
きかう
)
寒冷
(
かんれい
)
なりしならんとの事を
想像
(
さうざう
)
するなり。(續出)
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
卯平
(
うへい
)
はそれと
共
(
とも
)
に
其
(
そ
)
の
乾燥
(
かんさう
)
した
肌膚
(
はだ
)
が
餘計
(
よけい
)
に
荒
(
あ
)
れて
寒冷
(
かんれい
)
の
氣
(
き
)
が
骨
(
ほね
)
に
徹
(
てつ
)
したかと
思
(
おも
)
ふと
俄
(
にはか
)
に
手
(
て
)
の
自由
(
じいう
)
を
失
(
うしな
)
つて
來
(
き
)
たやうに
自覺
(
じかく
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
月人は、あの
寒冷
(
かんれい
)
で空気のない地面を持っている月世界に、自分たちの生命をつなぐためには、土木工事に上達しないわけにはいかなくなったんだ。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ふだんに
寒冷
(
かんれい
)
な
気流
(
きりゅう
)
があって、よほどな
射手
(
いて
)
が、よほどな
矢
(
や
)
をおくらぬかぎり、その気流のさからいをうけずに
的
(
まと
)
へあたるということはありえないだろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後
(
のち
)
或
(
ある
)
書
(
しよ
)
に
感冐
(
かんばう
)
を
豫防
(
よばう
)
するに
冷水浴
(
れいすゐよく
)
の
非常
(
ひじやう
)
に
利益
(
りえき
)
ある
由
(
よし
)
を
見
(
み
)
、
再
(
ふたゝ
)
び
冷水浴
(
れいすゐよく
)
を
行
(
おこな
)
ひ、
春夏
(
しゆんか
)
の
候
(
こう
)
は
能
(
よ
)
く
繼續
(
けいぞく
)
するを
得
(
え
)
しも、
寒冷
(
かんれい
)
の
頃
(
ころ
)
となりては
何時
(
いつ
)
となく
怠
(
おこた
)
るに
至
(
いた
)
り
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
▼ もっと見る
愈
(
いよ/\
)
利根の
水源
(
すゐげん
)
に
沿
(
そ
)
ふて
遡
(
さかのぼ
)
る、
顧
(
かへりみ
)
れば両岸は
懸崖絶壁
(
けんがいぜつぺき
)
、加ふるに
樹木
(
じゆもく
)
鬱蒼
(
うつさう
)
たり、たとひ
辛
(
から
)
ふじて之を
過
(
す
)
ぐるを得るも
漫
(
みだ
)
りに時日を
費
(
ついや
)
すの
恐
(
おそれ
)
あり、故にたとひ
寒冷
(
かんれい
)
足
(
あし
)
を
凍
(
こふ
)
らすとも
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
またこの
偃松
(
はひまつ
)
がなくて、そのかはりに
灌木状
(
かんぼくじよう
)
の
落葉樹
(
らくようじゆ
)
が
茂
(
しげ
)
つてゐるところもありますが、かように
偃松
(
はひまつ
)
や
灌木状
(
かんぼくじよう
)
の
落葉樹
(
らくようじゆ
)
が
生育
(
せいいく
)
してゐるのは、そこが
高山
(
こうざん
)
で
氣候
(
きこう
)
が
極
(
きは
)
めて
寒冷
(
かんれい
)
であり、
風
(
かぜ
)
も
強
(
つよ
)
いので
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
夜
(
よる
)
の
大気
(
たいき
)
の
寒冷
(
かんれい
)
に
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
僅
(
わづか
)
な
餅
(
もち
)
はさういふことで
幾
(
いく
)
らも
減
(
へ
)
らないのに
時間
(
じかん
)
が
經
(
た
)
つて、
寒冷
(
かんれい
)
な
空氣
(
くうき
)
の
爲
(
ため
)
に
陸稻
(
をかぼ
)
の
特色
(
とくしよく
)
を
現
(
あらは
)
して
切口
(
きりくち
)
から
忽
(
たちま
)
ちに
罅割
(
ひゞわ
)
れになつて
堅
(
かた
)
く
乾燥
(
かんそう
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
金博士が暁の
寒冷
(
かんれい
)
にはち切れそうなる
下腹
(
したばら
)
をおさえて化粧室にとびこんだとたん、扉の蔭に
隠忍待
(
いんにんま
)
ちに待っていたその客は、鬼の首をとったような顔で
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
半死半生
(
はんしはんしょう
)
の
泥
(
どろ
)
ねずみとなって、泣くにも泣けぬ蛾次郎先生、
命
(
いのち
)
からがら浜松の城下を、鷲にのって逃げだしたはいいが、夜に入るにしたがって、
空天
(
くうてん
)
の
寒冷
(
かんれい
)
は
骨身
(
ほねみ
)
にてっし、腹はへるし
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それからしばらくして、またぶるぶるンとまわるのであった。
寒冷
(
かんれい
)
のため、エンジンがどうかしたのだ。
氷河期の怪人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
薄
(
うす
)
い
蒲團
(
ふとん
)
にくるまつて
居
(
ゐ
)
る
百姓等
(
ひやくしやうら
)
の
肌膚
(
はだ
)
には
寒冷
(
かんれい
)
の
氣
(
き
)
がしみ/″\と
透
(
とほ
)
つて、
睡眠
(
ねむり
)
に
落
(
お
)
ちて
居
(
ゐ
)
ながら、
凡
(
すべ
)
てが
顎
(
あご
)
を
掩
(
おほ
)
ふまでは
無意識
(
むいしき
)
に
蒲團
(
ふとん
)
の
端
(
はし
)
を
引
(
ひ
)
いてもぢ/\と
動
(
うご
)
く
頃
(
ころ
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
だがスコールのために急に
寒冷
(
かんれい
)
になり、全身はがたがたふるえて来、手も足も
知覚
(
ちかく
)
がなくなっていた。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
見とおし、さっきもいったように
寒冷
(
かんれい
)
をふせぐ用意をし、食物をたやさない準備を
氷河期の怪人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
寒
常用漢字
小3
部首:⼧
12画
冷
常用漢字
小4
部首:⼎
7画
“寒冷”で始まる語句
寒冷紗