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存
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ぞんじ
ふりがな文庫
“
存
(
ぞんじ
)” の例文
全くその株を奪われたる事になりしとか
申
(
もうし
)
候、この記事が動機となりて、今年より多くの登山者を出すを得ば、
幸
(
さいわい
)
これに過ぎずと
存
(
ぞんじ
)
候
越中劍岳先登記
(新字新仮名)
/
柴崎芳太郎
(著)
掛一
體
(
たい
)
志操
(
こゝろざし
)
宜
(
よろ
)
しからぬ者に付同惡と
存
(
ぞんじ
)
殊
(
こと
)
に
仇討
(
あだうち
)
の
節
(
せつ
)
妨
(
さまた
)
げ致し候故
是非
(
ぜひ
)
なく
疵
(
きず
)
を付候と申ければして又其方
敵討
(
かたきうち
)
致
(
いた
)
さん爲に遊女
奉公
(
ほうこう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
という歌は
万口
(
ばんこう
)
一斉
(
いっせい
)
に
歎賞
(
たんしょう
)
するように聞き候えば
今更
(
いまさら
)
取りいでていわでものことながらなお
御気
(
おき
)
のつかれざることもやと
存
(
ぞんじ
)
候まま一応
申上
(
もうしあげ
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
「
私儀
(
わたくしぎ
)
今般貴家御離縁に
相成
(
あいなり
)
、実父より養育料差出
候
(
そうろう
)
については、今後とも互に不実不人情に相成ざるよう心掛たくと
存
(
ぞんじ
)
候」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
引払ひ候
間
(
あいだ
)
明後日夕景よりいつもの連中ばかりにて
聊
(
いささ
)
か
新屋
(
しんおく
)
落成のしるしまで
一酌
(
いっしゃく
)
致
(
いたし
)
たく
存
(
ぞんじ
)
候間
御迷惑
(
ごめいわく
)
ながら何とぞ
御枉駕
(
ごおうが
)
の栄を得たく懇請
奉
(
たてまつり
)
候。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
今より思ひ𢌞らし候へば、そは君が世に棄てられたるアヌンチヤタを棄て給はぬ唯一の恩人にましませばならんと
存
(
ぞんじ
)
※。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
恐
(
おそ
)
れながら
御前
(
ごぜん
)
さまはお
大名
(
だいみやう
)
の
御身
(
おみ
)
で
有
(
あ
)
りながら、お月さまと
仰
(
おほ
)
せられましては、
小児
(
せうに
)
童子
(
わらべ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
にて、
歌俳諧
(
うたはいかい
)
にでも月は月で事は
足
(
た
)
り
居
(
ゐ
)
ますやう
存
(
ぞんじ
)
ます。
昔の大名の心意気
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
従古
(
いにしえより
)
当路者
(
とうろしゃ
)
古今一世之人物にあらざれば、
衆賢之
(
しゅうけんの
)
批評
(
ひひょう
)
に当る者あらず。
不計
(
はからず
)
も
拙老
(
せつろう
)
先年之
行為
(
こうい
)
に於て
御議論
(
ごぎろん
)
数百言
(
すうひゃくげん
)
御指摘
(
ごしてき
)
、実に
慙愧
(
ざんき
)
に不
堪
(
[ママ]
)
ず、御深志
忝
(
かたじけなく
)
存
(
ぞんじ
)
候
(
そうろう
)
。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
もうこれで先生に捨てられても大丈夫安心じゃと申すようなことは
有間敷
(
あるまじく
)
と
存
(
ぞんじ
)
候、いつになっても先生に逝かれた時は必ず
狼狽
(
ろうばい
)
して驚くことは知れて居ることに候
師を失いたる吾々
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
私なども同じ様なる考にて居りし時もありしが、これは少し間違かと存じ候。おきみさんの書状を見るごとに、何とかして道を学ぶといふことを始められたしと
存
(
ぞんじ
)
候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
大事の御身までも世の
廃
(
すた
)
り物に致させ候かと思ひまゐらせ候へば、何と申候私の罪の程かと、今更
御申訳
(
おんまをしわけ
)
の致しやうも
無之
(
これなく
)
、唯そら
可恐
(
おそろ
)
しさに消えも
入度
(
いりた
)
く
存
(
ぞんじ
)
まゐらせ候。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『ほととぎす』落掌、まず体裁の
以
(
ママ
)
外によろしく満足致し
候
(
そうろう
)
。実は小生は今少しケチな雑誌ならんと存じ「
反古籠
(
ほごかご
)
」なども少き方
宜
(
よろ
)
しからんとわざと少く致し候
処
(
ところ
)
甚だ不体裁にて御気毒に
存
(
ぞんじ
)
候。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
一
筆
(
ふで
)
申上參せ候扨々思ひ掛なく九
印
(
しるし
)
出拔
(
だしぬけ
)
に歸國致し途方に暮參せ候豫々夫婦になり度
祈
(
いのり
)
居候へども此の後は
寛々
(
ゆる/\
)
御げんもじも
心元
(
こゝろもと
)
なく
存
(
ぞんじ
)
參せ候
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あの人をして今十年も
活
(
い
)
かして置いたならどんなに名歌を沢山残したかも知れ不申候。とにかくに第一流の歌人と
存
(
ぞんじ
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
得ず帝都の
眼覚
(
めざま
)
しき活動に遠ざかりて残念至極に候まま
明日
(
あす
)
は明日はと思ひつつ
今日
(
こんにち
)
までに
相成
(
あいなり
)
候が今月末は是非とも東京へ参り御眼にかかりたく
存
(
ぞんじ
)
を
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
行蔵
(
こうぞう
)
は我に存す、
毀誉
(
きよ
)
は他人の主張、我に
与
(
あず
)
からず我に関せずと
存
(
ぞんじ
)
候
(
そうろう
)
。
各人
(
かくじん
)
へ
御示
(
おしめし
)
御座
(
ござ
)
候
(
そうろう
)
とも
毛頭
(
もうとう
)
異存
(
いぞん
)
無之
(
これなく
)
候
(
そうろう
)
。
御
(
おん
)
差越之
(
さしこしの
)
御草稿
(
ごそうこう
)
は
拝受
(
はいじゅ
)
いたし
度
(
たく
)
、
御許容
(
ごきょよう
)
可被下
(
くださるべく
)
候也
(
そうろう
)
。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
取
(
とり
)
たる者外に有るやと
尋問
(
たづね
)
らるゝに兩人ヘイ其人殺しと申は私ども同長屋に罷在る勘太郎と申者ならんと
存
(
ぞんじ
)
候
旨
(
むね
)
申立けるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これにて思ふに言水の句も銚子の事をいへるにて作者の地方かまたは信州地方の方言を用ゐたるには
非
(
あらざ
)
るかと
存
(
ぞんじ
)
候云々
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
契沖
(
けいちゅう
)
の歌にて俗人の伝称するものに
有之
(
これあり
)
候えども、この歌の品下りたることはやや心ある人は承知
致居
(
いたしおる
)
ことと
存
(
ぞんじ
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
理屈が文学に非ずとは古今の人東西の人ことごとく一致したる定義にて、もし理屈をも文学なりと申す人あらばそれは
大方
(
おおかた
)
日本の歌よみならんと
存
(
ぞんじ
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
存
常用漢字
小6
部首:⼦
6画
“存”を含む語句
存在
生存
存生
保存
存候
御存
存命
被存候
存外
所存
御存知
存生中
不所存
存命中
奉存候
現存
被存
儼存
一存
存寄
...