“ぞんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
68.2%
存知31.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
という歌は万口ばんこう一斉いっせい歎賞たんしょうするように聞き候えば今更いまさら取りいでていわでものことながらなお御気おきのつかれざることもやとぞんじ候まま一応申上もうしあげ候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
私儀わたくしぎ今般貴家御離縁に相成あいなり、実父より養育料差出そうろうについては、今後とも互に不実不人情に相成ざるよう心掛たくとぞんじ候」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
殺した人は別に有とは誰人たれびとにや其許樣そこもとさまが御存知ぞんじならば何卒なにとぞをしへて下されと言ば忠兵衞莞爾につこわら然樣さういはるゝならば教へもせんが然れども其處そこ肝要かんじんかな魚心うをごころ有ば水心とあじことばにお光はほゝ強面つれなくなさばかくさんときつと思案しあん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ははあ、その訳ですか。あなたは本当にご存知ぞんじないのですか。これはおどろきましたね」といって、矢部は帽子を脱いだ。
脳の中の麗人 (新字新仮名) / 海野十三(著)