“反古籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほごかご85.7%
ほうぐかご14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くしゃくしゃになった敷島の殻を反古籠ほごかごに投げ込んで、ぬぎすてた着物も畳んだ。室が乱れていないのを見て、ほっと安心した。
或る少女の死まで (新字新仮名) / 室生犀星(著)
襤褸ぼろ商人の家の二階の格子窓こうしまどの前の屋根の上に反古籠ほごかごが置いてあって、それが格子窓にくくりつけてある。何のためか分らぬ。
車上の春光 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
……ちゅうけんどな、そんな奴は、おれでも面倒見てやらにゃ、誰も、うてあわん。いうてみりゃ、おれは人間の反古籠ほうぐかごのようなつもりで、居るとたい。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
吉田磯吉が、自分は人間の反古籠ほうぐかごをもって任じている、といった言葉を、金五郎は思いだした。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)