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しやうか
ふりがな文庫
“
商家
(
しやうか
)” の例文
長吉
(
ちやうきち
)
は
仕方
(
しかた
)
なしに
唯
(
た
)
だ左へ左へと、いゝかげんに
折
(
を
)
れて
行
(
ゆ
)
くと
蔵造
(
くらづく
)
りの問屋らしい
商家
(
しやうか
)
のつゞいた同じやうな
堀割
(
ほりわり
)
の岸に二度も出た。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
余
(
よ
)
に
遇
(
ぐう
)
せしこと
甚
(
はなはだ
)
篤
(
あつし
)
。
小千谷
(
をぢや
)
は
北越
(
ほくゑつ
)
の
一市会
(
いつしくわい
)
、
商家
(
しやうか
)
鱗次
(
りんじ
)
として百物
備
(
そなはら
)
ざることなし。
海
(
うみ
)
を
去
(
さ
)
る事
僅
(
わづか
)
に七里ゆゑに
魚類
(
ぎよるゐ
)
に
乏
(
とぼ
)
しからず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
夜
(
よ
)
は
漸々
(
やう/\
)
に
深
(
ふか
)
くならんとす
人影
(
ひとかげ
)
ちらほらと
稀
(
まれ
)
になるを
雪
(
ゆき
)
はこゝ
一段
(
いちだん
)
と
勢
(
いきほひ
)
をまして
降
(
ふ
)
りに
降
(
ふ
)
れど
隱
(
かく
)
れぬものは
鍋燒饂飩
(
なべやきうどん
)
の
細
(
ほそ
)
く
哀
(
あは
)
れなる
聲
(
こゑ
)
戸
(
と
)
を
下
(
おろ
)
す
商家
(
しやうか
)
の
荒
(
あら
)
く
高
(
たか
)
き
音
(
おと
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
武家
(
ぶけ
)
に在ては國家の
柱石
(
ちうせき
)
商家
(
しやうか
)
で申さば
白鼠
(
しろねずみ
)
なる番頭久八は
頃日
(
このごろ
)
千太郎の
容子
(
ようす
)
不審
(
いぶかし
)
しと
心意
(
こゝろ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
馬
(
うま
)
の
行
(
い
)
つた
方
(
はう
)
から
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
しながら「
皆
(
みな
)
さん、
晝
(
ひる
)
すぎに、
見付
(
みつ
)
けの
米屋
(
こめや
)
へ
來
(
き
)
た
馬
(
うま
)
です。あの
馬
(
うま
)
の
面
(
つら
)
に
見覺
(
みおぼ
)
えがあります。これから
知
(
し
)
らせに
行
(
ゆ
)
きます。」と、
商家
(
しやうか
)
の
中僧
(
ちうぞう
)
さんらしいのが、
馬士
(
まご
)
に
覺
(
おぼ
)
え
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
前
(
まへ
)
の
御婆
(
おばあ
)
さんが
八
(
やつ
)
つ
位
(
ぐらゐ
)
になる
孫娘
(
まごむすめ
)
の
耳
(
みゝ
)
の
所
(
ところ
)
へ
口
(
くち
)
を
付
(
つ
)
けて
何
(
なに
)
か
云
(
い
)
つてゐるのを、
傍
(
そば
)
に
見
(
み
)
てゐた三十
恰好
(
がつかう
)
の
商家
(
しやうか
)
の
御神
(
おかみ
)
さんらしいのが、
可愛
(
かあい
)
らしがつて、
年
(
とし
)
を
聞
(
き
)
いたり
名
(
な
)
を
尋
(
たづ
)
ねたりする
所
(
ところ
)
を
眺
(
なが
)
めてゐると
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
余
(
よ
)
に
遇
(
ぐう
)
せしこと
甚
(
はなはだ
)
篤
(
あつし
)
。
小千谷
(
をぢや
)
は
北越
(
ほくゑつ
)
の
一市会
(
いつしくわい
)
、
商家
(
しやうか
)
鱗次
(
りんじ
)
として百物
備
(
そなはら
)
ざることなし。
海
(
うみ
)
を
去
(
さ
)
る事
僅
(
わづか
)
に七里ゆゑに
魚類
(
ぎよるゐ
)
に
乏
(
とぼ
)
しからず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
さればといふて
挽
(
ひ
)
き
返
(
かへ
)
す
一横町
(
ひとよこちやう
)
こゝにもあらず
今
(
いま
)
少
(
すこ
)
し
先
(
さき
)
へといふ
提燈
(
ちやうちん
)
搖
(
ゆ
)
り
消
(
け
)
して
商家
(
しやうか
)
に
火
(
ひ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
おほくは
農人
(
のうにん
)
の
若人
(
わかうど
)
ら
商家
(
しやうか
)
のめしつかひもあり、ひるは
業
(
いとなみ
)
をなして夜中にまうづる也。昼のいとなみのあひ/\日に三度づゝ水をあぶ、猶あぶるは心々也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
夜
(
よ
)
はまだ
更
(
ふ
)
けねど
降
(
ふり
)
しきる
雪
(
ゆき
)
に
人足
(
ひとあし
)
大方
(
おほかた
)
絶々
(
たえ/″\
)
になりて
戸
(
と
)
を
下
(
おろ
)
す
商家
(
しやうか
)
こゝかしこ
遠
(
とほ
)
く
引
(
ひ
)
く
按摩
(
あんま
)
の
聲
(
こゑ
)
に
近
(
ちか
)
く
交
(
まじ
)
る
犬
(
いぬ
)
の
子
(
こ
)
の
叫
(
さけ
)
びそれすらも
淋
(
さび
)
しきを
路傍
(
みちばた
)
の
柳
(
やなぎ
)
にさつと
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
になよ/\と
靡
(
なび
)
いて
散
(
ち
)
るは
粉雪
(
こゆき
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女陰
(
ぢよいん
)
を熊の穴といふをもておもふに、これらのことばは
商家
(
しやうか
)
の
符調
(
ふてう
)
といふものにおなじかるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“商家”の意味
《名詞》
商家(しょうか)
商いをする家。商人の家。
(出典:Wiktionary)
商
常用漢字
小3
部首:⼝
11画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“商家”で始まる語句
商家抔
商家秘録