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哲學
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てつがく
ロレ いや、
其語の
鋭鋒を
防ぐ
甲胄を
與さう。
逆境の
甘い
乳ぢゃと
謂ふ
哲學こそは
人の
心の
慰め
草ぢゃ、よしや
追放の
身とならうと。
そこで
自分は『
對話』といふことに
就て
考へ
初めた、
大袈裟に
言へば『
對話哲學』
又たの
名を『お
喋舌哲學』に
就て。
幾ら
丁斑魚でも
滿足を
得られんなら、
哲學を
爲ずには
居られんでせう。
苟も
智慧ある、
教育ある、
自尊ある、
自由を
愛する、
即ち
神の
像たる
人間が。
以來、
百家の
書を
讀んで、
哲學を
修する、と
稱へて、
別業に
居續けして、
窓を
閉ぢて、
垣を
開いた。
去りながらこの
問題は
實は
哲學の
領分に
屬するもので、
容易に
解決されぬ
性質のものである。
文藝にも
哲學にも
縁のない
彼等は、
此味を
舐め
盡しながら、
自分で
自分の
状態を
得意がつて
自覺する
程の
知識を
有たなかつたから、
同じ
境遇にある
詩人や
文人などよりも、
一層純粹であつた。
八の
哲學は相變らず、途方もないところまで發展するのです。
「
空の
空」だとか、
内部だとか、
外部だとか、
苦痛や、
死に
對する
輕蔑だとか、
眞正なる
幸福だとか、と
那麼言草は、
皆ロシヤの
怠惰者に
適當してゐる
哲學です。
ロミオ それ、また「
追放」と! えゝ、
哲學め、
腐りをれ!
哲學でヂュリエットが
出來、
市が
移され、
領主の
宣告が
取消さるれば
知らぬこと、
哲學が
何の
役に
立つ、
何にならう? もう
聽かぬ。
八五郎はまた、途方もない
哲學を持ち込んで來るのです。
と、
誠に
都合の
好い
哲學です。
而して
自分を
哲人と
感じてゐる……いや
貴方是はです、
哲學でもなければ、
思想でもなし、
見解の
敢て
廣いのでも
無い、
怠惰です。
自滅です。
八五郎と一かど
哲學らしいことを言ふのでした。