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純粹
読み方 | 割合 |
じゆんすい | 66.7% |
じゆんすゐ | 33.3% |
下町などの
球突塲によくあるいはゆる
球突塲氣分なるものは、
私には
甚だ
有難くないものだが、さういふ
純粹な
境地になると、ちよつと淫しても
惡くない
誘惑物だ。
だが
私は、
前の
方が
好いとおもひます。なぜなれば、『おほぎみの
御笠の
山』といふところに、
人の
頭が、もつれを
感じます。
純粹に
單純にすっきりとはひつて
來ないのです。
文藝にも
哲學にも
縁のない
彼等は、
此味を
舐め
盡しながら、
自分で
自分の
状態を
得意がつて
自覺する
程の
知識を
有たなかつたから、
同じ
境遇にある
詩人や
文人などよりも、
一層純粹であつた。