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勤勉
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きんべん
ふりがな文庫
“
勤勉
(
きんべん
)” の例文
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
相變
(
あひかは
)
らず
淡白
(
たんぱく
)
で、
慓輕
(
へうきん
)
で、
其他
(
そのほか
)
三十
有餘名
(
いうよめい
)
の
水兵等
(
すいへいら
)
も
一同
(
いちどう
)
元氣
(
げんき
)
よく、
大
(
だい
)
なる
希望
(
きぼう
)
の
日
(
ひ
)
を
待望
(
まちのぞ
)
みつゝ、
勤勉
(
きんべん
)
に
働
(
はたら
)
いて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
暮
(
く
)
らしをたてていくことができるように、
賢
(
かしこ
)
くて、まじめで、しかもほがらかで、
勤勉
(
きんべん
)
で、役にたつスモーランド人を、おつくりになったのさ。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
それかと言って、大変
勤勉
(
きんべん
)
な村人達でしたから、まだ明るいうちに仕事をやめて夕飯をたべる気にもなれませんでした。
天狗の鼻
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そのありさまを
思
(
おも
)
いだすと、この
勤勉
(
きんべん
)
なはちもそんなめにあったのではないかと、いたましいすがたが
想像
(
そうぞう
)
されたのです。そればかりではありません。
はちの巣
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしは村で
百姓
(
ひゃくしょう
)
の
働
(
はたら
)
くところを見たこともあるが、ついぞパリの近所の植木屋のような
熱心
(
ねっしん
)
なり
勇気
(
ゆうき
)
なり
勤勉
(
きんべん
)
なりをもって
働
(
はたら
)
いていると思ったことはなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
「その筆屋幸兵衛なるもの、まことに
勤勉
(
きんべん
)
者でござって」山城守は、言い出した以上、早く終いまで言ってしまおうと、この
秋涼
(
しゅうりょう
)
に、
額部
(
ひたい
)
に汗までにじませながら
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
バクスターはへいそあまりものをいわないが、
勤勉
(
きんべん
)
にして
思慮
(
しりょ
)
深く、生まれながらにして、
建築
(
けんちく
)
の才能があった。富士男がかれを
推薦
(
すいせん
)
して工事の部長としたのはむりでない。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
……だが僕は、仕事が忙しいうえに、至って面倒くさがり屋だから、事件が起っても、いつも
直
(
す
)
ぐに駆けつけて犯罪の
現場
(
げんじょう
)
調べをやるというような
勤勉
(
きんべん
)
な真似ばかりは出来ない。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
要
(
えう
)
するに
勤勉
(
きんべん
)
な
彼等
(
かれら
)
は
成熟
(
せいじゆく
)
の
以前
(
いぜん
)
に
於
(
おい
)
て
既
(
すで
)
に
青々
(
せい/\
)
たる
作物
(
さくもつ
)
の
活力
(
くわつりよく
)
を
殺
(
そ
)
いで
食
(
く
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
收穫
(
しうくわく
)
の
季節
(
きせつ
)
が
全
(
まつた
)
く
終
(
をは
)
りを
告
(
つ
)
げると
彼等
(
かれら
)
は
草木
(
さうもく
)
の
凋落
(
てうらく
)
と
共
(
とも
)
に
萎靡
(
ゐび
)
して
畢
(
しま
)
はねばならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そして、たびたび、この岬の村の子どもらの
勤勉
(
きんべん
)
さに感心し、いたずらぐらいはしんぼうすべきことだと思った。そう思いながら、心の中ではじぶんの勤勉さをも、ひそかにほめてやった。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
この
漢
(
をとこ
)
と
比
(
くらべ
)
て
見
(
み
)
ると
流石
(
さすが
)
のブリダアの
市人
(
まちびと
)
も
餘程
(
よほど
)
の
勤勉
(
きんべん
)
の
民
(
たみ
)
と
言
(
い
)
はんければならない、
何
(
な
)
にしろラクダルの
豪
(
えら
)
い
證據
(
しようこ
)
は『
怠惰屋
(
なまけや
)
』といふ
一個
(
ひとつ
)
の
屋號
(
やがう
)
を
作
(
つく
)
つて
了
(
しま
)
つたのでも
了解
(
わか
)
る、
綉工
(
ぬひはくや
)
とか
珈琲屋
(
かうひいや
)
とか
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
けれど、こうした
野菜
(
やさい
)
や、
穀物
(
こくもつ
)
というものは、かならずしも
勤勉
(
きんべん
)
や
土地
(
とち
)
にばかりよるものでありません。
自分で困った百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、ふたりともふつうの人以上によく
働
(
はたら
)
く
勤勉
(
きんべん
)
な人たちでしたから、いまでは牛やガチョウも飼えるようになりました。
暮
(
く
)
らしむきもたいへんよくなっていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
王
(
おう
)
さまは、いたって
勤勉
(
きんべん
)
な
方
(
かた
)
でありましたから、
太陽
(
たいよう
)
が
出
(
で
)
ると
働
(
はたら
)
き、そうして、
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れるまで
働
(
はたら
)
いて、
暗
(
くら
)
くなったときに
休
(
やす
)
むような
勤勉
(
きんべん
)
なものが、なんでも
好
(
す
)
きでありました。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それであるから、
万
(
まん
)
は、だんだん
金持
(
かねも
)
ちからきらわれるようになったのもしかたがありません。しかし、
彼
(
かれ
)
の
勤勉
(
きんべん
)
な
生活
(
せいかつ
)
ぶりは、だれの
目
(
め
)
にも、いままでと
変
(
か
)
わったとは
見
(
み
)
えませんでした。
万の死
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
乞食
(
こじき
)
は、
境遇
(
きょうぐう
)
で
貧乏
(
びんぼう
)
をしましたけれど、りこうで
正直
(
しょうじき
)
な
人間
(
にんげん
)
でありましたから、四
方
(
ほう
)
から、あらゆる
方面
(
ほうめん
)
の
知識
(
ちしき
)
があり、
勤勉
(
きんべん
)
に
働
(
はたら
)
く
人
(
ひと
)
たちを
呼
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
めて、
町
(
まち
)
を
新
(
あたら
)
しく
造
(
つく
)
りはじめたのであります。
塩を載せた船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あまり
口
(
くち
)
をきかない、この
男
(
おとこ
)
の
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
たばかりでは、
心
(
こころ
)
の
中
(
うち
)
を
知
(
し
)
ることができなかったけれど、
人間
(
にんげん
)
というものは、なにか
目的
(
もくてき
)
がなければ、そういうふうに
勤勉
(
きんべん
)
になれるものではなかったのです。
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勤
常用漢字
小6
部首:⼒
12画
勉
常用漢字
小3
部首:⼒
10画
“勤勉”で始まる語句
勤勉者