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雀躍
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こをどり
ふりがな文庫
“
雀躍
(
こをどり
)” の例文
此咄を洩聞いて
雀躍
(
こをどり
)
したは御園草四郎君だ。此男も大学出身の学士で今は大学院で研究してゐる。当人の咄では官費留学生の候補者ださうだ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
嬉
(
うれ
)
しくツて/\、
雀躍
(
こをどり
)
をするやうな
足
(
あし
)
どりで、「やつちあ
場
(
ば
)
ア
負
(
まか
)
つたい。おう、
負
(
まか
)
つた、
負
(
まか
)
つた、わつしよい/\。」
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
仙太の手から
打球板
(
ラッケット
)
を奪ひ取らうとした少年なぞは、手を
拍
(
う
)
つて、
雀躍
(
こをどり
)
して、喜んだ。思はず校長も声を揚げて、文平の勝利を祝ふといふ風であつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「實に巧い、モ一つ、モ一つ。」と
雀躍
(
こをどり
)
する樣にして云つた小松君の語が、三四人の反響を得て、市子は再立つ。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
この
馬
(
うま
)
に
乘
(
の
)
りしが
大將
(
たいしやう
)
と
説明
(
はな
)
せば、
雀躍
(
こをどり
)
して
喜
(
よろこ
)
び、
僕
(
ぼく
)
も
成長
(
おほきく
)
ならば
素晴
(
すば
)
らしき
大將
(
たいしやう
)
に
成
(
な
)
り、
賊
(
ぞく
)
などは
何
(
なん
)
でもなく
討
(
う
)
ち、そして
此樣
(
このやう
)
に
書物
(
ほん
)
に
記
(
か
)
かれる
人
(
ひと
)
に
成
(
な
)
りて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
然
(
さ
)
ばかり明日の釣りに負けまじと思はば汝も新に良き竿を求めよかしと云へば、
雀躍
(
こをどり
)
して立出で行きしが、時経て帰り来りしを見れば、おもしろからぬ色をなせり。
鼠頭魚釣り
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
一人
(
ひとり
)
は
左鬢
(
さびん
)
に、
微
(
かす
)
かな
傷
(
きづ
)
に
白
(
しろ
)
鉢卷
(
はちまき
)
、
私
(
わたくし
)
は
雀躍
(
こをどり
)
しながら、
倶
(
とも
)
に
眺
(
なが
)
むる
黎明
(
れいめい
)
の
印度洋
(
インドやう
)
、
波上
(
はじやう
)
を
亘
(
わた
)
る
清
(
すゞ
)
しい
風
(
かぜ
)
は、
一陣
(
いちじん
)
又
(
また
)
一陣
(
いちじん
)
と
吹
(
ふき
)
來
(
きた
)
つて、
今
(
いま
)
しも、
海蛇丸
(
かいだまる
)
を
粉韲
(
ふんさい
)
したる
電光艇
(
でんくわうてい
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「リードの孃さまたちはとてもこれほど
彈
(
ひ
)
けやしない!」と彼女は
雀躍
(
こをどり
)
して云つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
打披
(
うちひろ
)
げたりし油紙を取りて直行の目先へ突付くれば、何を包みし
移香
(
うつりが
)
にや、胸悪き一種の
腥気
(
せいき
)
ありて
夥
(
おびただし
)
く鼻を
撲
(
う
)
ちぬ。直行は
猶
(
なほ
)
も逆はで
已
(
や
)
む無く
面
(
おもて
)
を
背
(
そむ
)
けたるを、狂女は目を
瞪
(
みは
)
りつつ
雀躍
(
こをどり
)
して
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
悔
(
かこ
)
ち
悲
(
かな
)
しむ
體
(
さま
)
如何
(
いか
)
にも
不便
(
ふびん
)
と思ふより
忽
(
たちまち
)
に
狂
(
くる
)
ふ心の
駒
(
こま
)
良
(
やゝ
)
引止
(
ひきとめ
)
ん樣もなく
然樣
(
さう
)
なら
今宵
(
こよひ
)
一
走
(
はし
)
りと彼の久八の
異見
(
いけん
)
も
忘
(
わす
)
れ何れ返事は
逢
(
あう
)
ての上と言ば吉六
〆
(
しめ
)
たりと
雀躍
(
こをどり
)
なして立歸りぬ
夫
(
それ
)
より千太郎は
店
(
たな
)
の
都合
(
つがふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大学士はまるで
雀躍
(
こをどり
)
して
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「実に巧い、モ一つ、モ一つ。」と
雀躍
(
こをどり
)
する様にして云つた小松君の
語
(
ことば
)
が、三四人の反響を得て、市子は
再
(
また
)
立つ。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其處
(
そこ
)
へ、
門内
(
もんない
)
の
植込
(
うゑこみ
)
の
木隱
(
こがく
)
れに、
小女
(
こをんな
)
がちよろ/\と
走
(
はし
)
つて
出
(
で
)
て、
默
(
だま
)
つて
目
(
め
)
まぜをして、
塀
(
へい
)
について
此方
(
こなた
)
へ、と
云
(
い
)
つた
仕方
(
しかた
)
で、
前
(
さき
)
に
立
(
た
)
つから、ござんなれと
肩
(
かた
)
を
搖
(
ゆす
)
つて、
足
(
あし
)
を
上下
(
うへした
)
に
雀躍
(
こをどり
)
して
導
(
みちび
)
かれる
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何か
密々
(
ひそ/\
)
話し合つて笑つた事、菊池君が盃を持つて立つて來て、西山から聲をかけられた時、怎やら私達の所に坐りたさうに見えた事、
雀躍
(
こをどり
)
する樣に身體を搖がして
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
雀躍
(
こをどり
)
する様に身体を揺がして、踊をモ一つと所望した小松君の横顔、……それから、市子の顔を
明瞭
(
はつきり
)
描いて見たいと云ふ様な気がして、折角努めて見たが、怎してか浮んで来ない。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『俺も、俺も。』と新坊は氣早に立ち上つて
雀躍
(
こをどり
)
する。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
俺
(
おら
)
も、俺も。』と新坊は気早に立ち上つて
雀躍
(
こをどり
)
する。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“雀躍”の意味
《名詞》
雀がおどるように、こおどりして喜ぶこと。
(出典:Wiktionary)
雀
漢検準1級
部首:⾫
11画
躍
常用漢字
中学
部首:⾜
21画
“雀”で始まる語句
雀
雀斑
雀羅
雀色時
雀部
雀踊
雀色
雀右衛門
雀鮨
雀枝