“雀色時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すずめいろどき77.8%
すゞめいろどき22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
封建時代らしい女の気もちは明治三十二、三年ころにもまだかすかに残っていたであろう。僕はまたこういう時に「さあ、もう雀色時すずめいろどきになったから」
追憶 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
黄昏を雀色時すずめいろどきということは、誰が言い始めたか知らぬが、日本人でなければこしらえられぬ新語であった。
かはたれ時 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
まくらいたのは黄昏たそがれころこれ逢魔あふまとき雀色時すゞめいろどきなどといふ一日いちにちうち人間にんげん影法師かげぼふし一番いちばんぼんやりとするときで、五時ごじから六時ろくじあひだおこつたこと、わたしが十七のあきのはじめ。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やがて、雀色時すゞめいろどき、櫻の梢を渡つて、上野の暮れ六つの鐘が鳴ります。