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雀色時
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すずめいろどき
ふりがな文庫
“
雀色時
(
すずめいろどき
)” の例文
封建時代らしい女の気もちは明治三十二、三年ころにもまだかすかに残っていたであろう。僕はまたこういう時に「さあ、もう
雀色時
(
すずめいろどき
)
になったから」
追憶
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
黄昏を
雀色時
(
すずめいろどき
)
ということは、誰が言い始めたか知らぬが、日本人でなければこしらえられぬ新語であった。
かはたれ時
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
やがて、
雀色時
(
すずめいろどき
)
、桜の梢を渡って、上野の暮れ六つの鐘が鳴ります。
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その
雀色時
(
すずめいろどき
)
。
若菜のうち
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
沙金
(
しゃきん
)
は、おれの
行
(
ゆ
)
く時刻を見はからって、あの
半蔀
(
はじとみ
)
の間から、
雀色時
(
すずめいろどき
)
の往来をのぞいている。そうしておれの姿が見えると、
鼠鳴
(
ねずみな
)
きをして、はいれと言う。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
二人は
雀色時
(
すずめいろどき
)
の路地を出て、浅草の方へ急ぎました。
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
雀色時
(
すずめいろどき
)
の
靄
(
もや
)
の中を、やつと、この館へ
辿
(
たど
)
りついて、
長櫃
(
ながびつ
)
に起してある、炭火の赤い焔を見た時の、ほつとした心もち、——それも、今かうして、寝てゐると、遠い昔にあつた事としか、思はれない。
芋粥
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
雀
漢検準1級
部首:⾫
11画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“雀色”で始まる語句
雀色