雀色時すゞめいろどき)” の例文
まくらいたのは黄昏たそがれころこれ逢魔あふまとき雀色時すゞめいろどきなどといふ一日いちにちうち人間にんげん影法師かげぼふし一番いちばんぼんやりとするときで、五時ごじから六時ろくじあひだおこつたこと、わたしが十七のあきのはじめ。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やがて、雀色時すゞめいろどき、櫻の梢を渡つて、上野の暮れ六つの鐘が鳴ります。