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赤々
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あかあか
ふりがな文庫
“
赤々
(
あかあか
)” の例文
ある
日
(
ひ
)
、つばめは、カンナの
花
(
はな
)
や、さるすべりの
花
(
はな
)
が、
赤々
(
あかあか
)
と
咲
(
さ
)
いている、
公園
(
こうえん
)
を
飛
(
と
)
んでいて、ふと
魚
(
うお
)
たちのことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しました。
つばめと魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
灯
(
ひ
)
のついていない
部屋
(
へや
)
は
暗
(
くら
)
かった。ただ
赤々
(
あかあか
)
とさかんに
燃
(
も
)
えている
暖炉
(
だんろ
)
の火が、あたりをぼんやりと照らしだしていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
が、そう云う家の中に、
赤々
(
あかあか
)
と
竈
(
かまど
)
の火が見えたり、珍らしい人影が見えたりすると、とにかく村里へ来たと云う、
懐
(
なつか
)
しい気もちだけはして来ました。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夢
(
ゆめ
)
からさめた
平三
(
へいぞう
)
は、ぼんやりとして、
外
(
そと
)
をながめました。めずらしく、よく
空
(
そら
)
は
晴
(
は
)
れて、
夕焼
(
ゆうや
)
けが
赤々
(
あかあか
)
と
雪
(
ゆき
)
の
平野
(
へいや
)
をそめていました。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
赤々
(
あかあか
)
と石炭の火を燃え立たせて、窓
硝子
(
ガラス
)
につもる雪さえ、うす青い反射の光を漂わす
暇
(
ひま
)
もなく、
溶
(
と
)
けて行った。
毛利先生
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
暖炉
(
だんろ
)
の火が青めがねにうつって、
赤々
(
あかあか
)
とゆらいでいるが、どんな目をしてこちらを見ているか、とおもうと、やはり、ぶきみさが先に感じられてくるのだった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
門
(
もん
)
の
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
ると、
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
が
赤々
(
あかあか
)
としていました。とみ
子
(
こ
)
さんや、よし
子
(
こ
)
さんや、
勇
(
ゆう
)
ちゃんたちが、
遊
(
あそ
)
んでいました。
芽は伸びる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
僕
(
ぼく
)
も、お
金
(
かね
)
を
出
(
だ
)
すよ。」と、
小山
(
こやま
)
が、いいました。
赤土
(
あかつち
)
の
原
(
はら
)
っぱには、
赤々
(
あかあか
)
として、
夕日
(
ゆうひ
)
がうつっていました。
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、あるときは、
南
(
みなみ
)
の
熱
(
あつ
)
い
太陽
(
たいよう
)
の
赤々
(
あかあか
)
と
照
(
て
)
らす、
真下
(
ました
)
のところで、
赤
(
あか
)
い
石
(
いし
)
を
掘
(
ほ
)
ったこともありました。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
赤々
(
あかあか
)
とした、
夏
(
なつ
)
の
太陽
(
たいよう
)
は、
高
(
たか
)
いビルディングと、
人
(
ひと
)
の
歩
(
あゆ
)
む
白
(
しろ
)
い
路
(
みち
)
をいきいきと
彩
(
いろど
)
り、
照
(
て
)
らしていました。
夏とおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は
山茶花
(
さざんか
)
の
葉
(
は
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まりました。そこにも、あたたかな
夕日
(
ゆうひ
)
の
光
(
ひかり
)
が、
赤々
(
あかあか
)
として
輝
(
て
)
っていました。
寒い日のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
間
(
あいだ
)
、
牛
(
うし
)
は、
居眠
(
いねむ
)
りをして、じっと
待
(
ま
)
っていました。
牛
(
うし
)
は
疲
(
つか
)
れていたのです。
赤々
(
あかあか
)
として、
太陽
(
たいよう
)
は、
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
へ
傾
(
かたむ
)
きかけて、
雲
(
くも
)
がもくりもくりと
野原
(
のはら
)
の
上
(
うえ
)
の
空
(
そら
)
にわいていました。
ある男と牛の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
姉
(
あね
)
や、
弟
(
おとうと
)
は、
彼女
(
かのじょ
)
のまわりに
集
(
あつ
)
まって、いまさら
別
(
わか
)
れてゆく、
娘
(
むすめ
)
のために
悲
(
かな
)
しみました。ちょうど、
家
(
うち
)
の
前
(
まえ
)
には、
赤々
(
あかあか
)
とした、ほうせんかが、いまを
盛
(
さか
)
りに
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れていました。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
は、一つの
砂山
(
すなやま
)
を
上
(
あ
)
がりますと、もう、
目
(
め
)
の
前
(
まえ
)
には、
真
(
ま
)
っ
青
(
さお
)
な
海
(
うみ
)
が、
浮
(
う
)
き
上
(
あ
)
がっていました。そして
波
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
が、
絶
(
た
)
え
間
(
ま
)
なく
起
(
お
)
こっています。
海
(
うみ
)
にも、
夕日
(
ゆうひ
)
が
赤々
(
あかあか
)
とさしていました。
女の魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
娘
(
むすめ
)
は、
毎日
(
まいにち
)
、
晩方
(
ばんがた
)
の
空
(
そら
)
をながめて、お
父
(
とう
)
さんを
思
(
おも
)
っていました。
赤々
(
あかあか
)
と、
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
の、
西
(
にし
)
の
山
(
やま
)
を
染
(
そ
)
めて、いくたびか、
夕焼
(
ゆうや
)
けは、
燃
(
も
)
え、そして、
消
(
き
)
えたのです。そのうちに、
秋
(
あき
)
となりました。
お父さんの見た人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
赤々
(
あかあか
)
とした、
秋
(
あき
)
の
日
(
ひ
)
が、
草木
(
くさき
)
を
照
(
て
)
らしています。
こま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
々
3画
“赤”で始まる語句
赤
赤児
赤子
赤蜻蛉
赤裸
赤銅
赤煉瓦
赤毛布
赤城
赤飯