華麗な衝立のかげから現われて、すばしこく段々を昇って、演奏壇へあがると、風呂にでも入るように、拍手喝采の中へ入って行く。
横手の玄関に小さい古びた衝立を据えたところなども、土地馴れない眼には漢方医者の家を客商売に造り替えたような感じを受ける。
その部屋には一つの衝立と箪笥と姿見と、それからペンキ塗りの寝台があって、あぶら蝋燭が銅製の燭台の上に寂しくともっていた。
それはただ、窓のそばの衝立で仕切っただけのところにすぎなかったが、それでも中に坐っていると、はたの人からは見えなかった。
“衝立”の解説
衝立(ついたて)は、日本の家屋(とりわけ、伝統的家屋)で用いられる、パーティション(間仕切り)用家具の一種。襖障子・板障子・組子などといった障壁に使える物に台脚を取り付けることで自立する調度品に仕立てたもので、屋内にて、間仕切り、目隠し、風除け、装飾性・芸術性などを目的に用いられる。
(出典:Wikipedia)
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