“ついたて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
衝立95.8%
対立2.1%
歩衝0.7%
附立0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横手の玄関に小さい古びた衝立ついたてを据えたところなども、土地馴れない眼には漢方医者の家を客商売に造り替えたような感じを受ける。
雨の宿 (新字新仮名) / 岩本素白(著)
何処どこ珈琲店カフェーにもある焦茶こげちゃの薄絹を張った、細い煤竹すすだけの骨の、とばり対立ついたてとを折衷したものが、外の出入りの目かくしになって、四鉢ばかりの檜葉ひばまきの鉢植えが
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
野呂松人形は、そうある事を否定する如く、木彫の白い顔を、金の歩衝ついたての上で、動かしているのである。
野呂松人形 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
舞台と云うのは、高さ三尺ばかり、幅二間ばかりの金箔きんぱくを押した歩衝ついたてである。Kの説によると、これを「手摺てすり」と称するので、いつでも取壊せるように出来ていると云う。
野呂松人形 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
きんいろの背後うしろ附立ついたて
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
女はまたついたてをよせてねどこの塵を払って、羅に寝よと勧めて
翩翩 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)