“たいりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
対立50.0%
戴笠25.0%
大律25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或は西南の騒動そうどうは、一個の臣民しんみんたる西郷が正統せいとうの政府に対して叛乱はんらんくわだてたるものに過ぎざれども、戊辰ぼしんへんは京都の政府と江戸の政府と対立たいりつしてあたかも両政府のあらそいなれば
明人みんひと戴笠たいりつ痘科とうくわを伝へたと称するものは此嵩山である。此授受の年月には疑がある。嵩山は戴笠が岩国に淹留してゐた時、其治法を伝へたと云ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
もと生田氏、周防国玖珂郡くがごほり通津浦つづうらの人である。明の遺民戴笠たいりつあざな曼公まんこうが国を去つて長崎に来り、後暫く岩国に寓した時、錦橋の曾祖父嵩山すうざんが笠を師として痘科を受けた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
十人は十人の因果いんがを持つ。あつものりてなますを吹くは、しゅを守って兎を待つと、等しく一様の大律たいりつに支配せらる。白日天にちゅうして万戸に午砲のいいかしぐとき、蹠下しょかの民は褥裏じょくり夜半やはん太平のはかりごと熟す。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)