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目鼻
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めはな
ふりがな文庫
“
目鼻
(
めはな
)” の例文
細かなところまではわからなかつたけれど
中脊
(
ちうぜい
)
で可成の胸幅だといふ大體のところは知られた。彼は、きつい
目鼻
(
めはな
)
だちと、暗い額を持つた憂鬱な顏をしてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
目鼻
(
めはな
)
手足
(
てあし
)
のやうなものの
見
(
み
)
えるのが、おびたゞしく
出
(
で
)
て、したゝか
仇
(
あだ
)
をなし、
引着
(
ひきつ
)
いて
惱
(
なや
)
ませる。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此處
(
こゝ
)
の
内儀
(
ないぎ
)
が
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
にうかびたる
形
(
かたち
)
は、
横巾
(
よこはゞ
)
ひろく
長
(
たけ
)
つまりし
顏
(
かほ
)
に、
目鼻
(
めはな
)
だちはまづくもあるまじけれど、
鬂
(
びん
)
うすくして
首筋
(
くびすぢ
)
くつきりとせず、
胴
(
どう
)
よりは
足
(
あし
)
の
長
(
なが
)
い
女
(
をんな
)
とおぼゆると
言
(
い
)
ふ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼等
(
かれら
)
は
目鼻
(
めはな
)
にしみる
青
(
あを
)
い
煙
(
けぶり
)
の
中
(
なか
)
に
裸體
(
はだか
)
の
儘
(
まゝ
)
凝然
(
ぢつ
)
として
居
(
ゐ
)
る。
煙
(
けぶり
)
が
餘所
(
よそ
)
へ
逸
(
そ
)
れゝば
箕
(
み
)
で
煽
(
あふ
)
つて
家
(
いへ
)
の
内
(
うち
)
へ
向
(
むか
)
はせた。おつぎは
勝手
(
かつて
)
の
始末
(
しまつ
)
をしてそれから
井戸端
(
ゐどばた
)
で、だら/\と
垂
(
た
)
れる
汗
(
あせ
)
を
水
(
みづ
)
で
拭
(
ぬぐ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
九一
目鼻
(
めはな
)
あざやかなる人の、
僧衣
(
そうえ
)
かいつくろひて座の
末
(
すゑ
)
にまゐれり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
見分
(
みわけ
)
ざれば
目鼻
(
めはな
)
のある人とは申さずと云ふに武士は大いに笑ひ
夫
(
それ
)
は餘り
譽過
(
ほめすぎ
)
るなりと云つゝ
最早
(
もはや
)
酒も
頓
(
やが
)
て三升ばかり
飮
(
のみ
)
たる故ほろ/\
機嫌
(
きげん
)
になりコレ亭主貴樣は
田舍
(
ゐなか
)
に
似合
(
にあは
)
ず
漢土
(
から
)
の事など
引事
(
ひきごと
)
にして云は
感心々々
(
かんしん/\
)
談
(
はな
)
せる男だイヤ面白し/\と
暫時
(
しばし
)
興
(
きよう
)
にぞ入りたりける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
目鼻
(
めはな
)
の大きな、そしてそれらと、體格のすべての線は荒々しく、しかつめらしかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
目鼻
(
めはな
)
だちより
髮
(
かみ
)
のかゝり、
齒
(
は
)
ならびの
宜
(
よ
)
い
所
(
ところ
)
まで
似
(
に
)
たとは
愚
(
おろ
)
か
毋樣
(
はゝさま
)
を
其
(
その
)
まゝの
生
(
うま
)
れつき、
奧樣
(
おくさま
)
の
父御
(
てゝご
)
といひしは
赤鬼
(
あかおに
)
の
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
とて、十
年
(
ねん
)
の
以前
(
まへ
)
までは
物
(
もの
)
すごい
目
(
め
)
を
光
(
ひか
)
らせて
在
(
おは
)
したる
物
(
もの
)
なれど
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
目鼻
(
めはな
)
だちの
何處
(
どこ
)
やらが
水子
(
みづこ
)
にて
亡
(
う
)
せたる
總領
(
そうりやう
)
によく
似
(
に
)
たりとて、
今
(
いま
)
はなき
人
(
ひと
)
なる
地主
(
ぢぬし
)
の
内儀
(
つま
)
に
可愛
(
かあい
)
がられ、はじめはお
大盡
(
だいじん
)
の
旦那
(
だんな
)
と
尊
(
たつと
)
びし
人
(
ひと
)
を、
父上
(
ちゝうへ
)
と
呼
(
よ
)
ぶやうに
成
(
な
)
りしは
其身
(
そのみ
)
の
幸福
(
しやわせ
)
なれども
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
確かに彼は、私の
目鼻
(
めはな
)
や皺などが、紙に書かれた文字ででもあるかのやうに、
悠
(
ゆつく
)
りと私の顏を讀まうとするやうに見えた。この
穿鑿
(
せんさく
)
から引出された結論を、彼は幾分か次の意見の中に
吐露
(
とろ
)
した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
年
(
とし
)
は
十六
(
じふろく
)
なれども
不圖
(
ふと
)
見
(
み
)
る
處
(
ところ
)
は
一
(
いち
)
か
二
(
に
)
か、
肩幅
(
かたはゞ
)
せばく
顏
(
かほ
)
少
(
ちひ
)
さく、
目鼻
(
めはな
)
だちはきり/\と
利口
(
りこう
)
らしけれどいかにも
脊
(
せい
)
の
矮
(
ひく
)
ければ
人
(
ひと
)
嘲
(
あざけ
)
りて
仇名
(
あだな
)
はつけゝる、
御免
(
ごめん
)
なさい、と
火鉢
(
ひばち
)
の
傍
(
そば
)
へづか/\と
行
(
ゆ
)
けば
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
鼻
常用漢字
小3
部首:⿐
14画
“目鼻”で始まる語句
目鼻立
目鼻口元