しよく)” の例文
たま/\相見て西窓せいさうしよくる娯しみを得ることもあつたが、然し其人々は皆白頭にして、わたくしとは職業を異にしてゐた。
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一念いちねん此處こヽあつまりては今更いまさらまぎらはすべき手段しゆだんもなく、あさひるしよくをとりても、はては學校がくかうきてもしよらきても、西行さいぎやううた令孃ひめ姿すがただれてまへはなれぬに
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
電燈は三百しよくの明るいのをつけてありましたし、テーブル掛は真白まつしろだしするものですから
お猫さん (新字旧仮名) / 村山籌子古川アヤ(著)
まへなるえん障子しやうじけた、十しよく電燈でんとうあかりとゞかない、むかし行燈あんどんだと裏通うらどほりにあたる、背中せなかのあたりくらところで、がブーンとく……の、陰氣いんきに、しづんで、殺氣さつきびた樣子やうす
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ペエテルブルクに在りし間に余を囲繞ゐねうせしは、巴里絶頂の驕奢けうしやを、氷雪のうちに移したる王城の粧飾さうしよくことさらに黄蝋わうらふしよくを幾つ共なくともしたるに、幾星の勲章、幾枝の「エポレツト」が映射する光
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かがやかにしよくよびたまふの牡丹ねたむ一人ひとりのうらわかきかな
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
しよくさして赤良小船あからをぶねの九つに散り葉のもみぢ積みこそ参れ
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
は多しもとも大きくみづみづし紫のしよくは映畫館ならむ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
呼息いきづかひあへげば盛りししよく
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
人はしよくをともし香をたく。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
法會にともせるしよくの如く。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
しよくこゑ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
聖壇せいだんにこのうらわかきにへを見よしばしはしよくひやくにもまさむ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
は多しもとも大きくみづみづし紫のしよくは映画館ならむ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
焔なきしよくを手に
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
しよくの光。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
しよくとき
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
高つきのしよくは牡丹に近うやれわれを照すは御冠みかむりの珠
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
毒酒どくしゆはいに。くれなゐしよくこそともせ。まのあたり
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しよくくゆる聖殿せいでん
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
しよく青うまじろがずひとつる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しよくはその手に
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
しよくあをうまじろがずひとつ照る。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ほゝしよく
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しよくの火の青み
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)