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毎度
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まいど
毎度亂心之者有り家業ならざる中は養生
牢とて入牢仰付らるゝ故則ち願書取上となり
翌日本郷三丁目徳兵衞
組合名主付添へ白洲へ罷り出控居るを
有難う
存じます、
毎度御親切にお
見舞下すつて。金「お
前さん
医者に
掛つたら
何うです。源「いえ
掛りませぬ。 ...
進め
然ば秀盛先生はこの
近邊にも御弟子これ有よしにて時々御指南に
御出なされて
滯留の
節は
毎度私方にて
御宿を申上夫ゆゑ大先生の
御咄しに貴方樣の
御噂を
私も
毎度参りますが
何うも遠いのに
恐入ましたよ、へい
御内室さん
此間は誠に
有難う
存じます、エヘヽヽ
私はね
何うもソノお
肴が
結構なのに
御酒が
好いのと
来てえませう
私は
一體京都の
者で、
毎度此の
金澤から
越中の
方へ
出懸けるが、一
度ある
事は二
度とやら、
船で(
一人坊主)になつて、
乘合の
衆に
嫌はれるのは
今度がこれで二
度目でござる。
與んとて懷中より三
兩出し長助へ渡しけるに長助は
大地に
鰭伏此御恩は
忘れまじとて
悦びけり是よりは
別して
此長助
而已毎度お
常始めの
惡巧みを
内通して又七を
お
噂には
毎度承はつて
居りましたよ、
立派なお
住宅でお
庭は
斯う、
何は
斯うと、
能くまア、
何んでございますよ、
名草屋の
金七といふ
道具屋が
参りまして
始終お
噂でございますよ。
「だつてお
前樣はお
客樣ぢやあないかね、お
客樣なら
私ン
處の
旦那だね、ですから、あの、
毎度難有う
存じます。」と
柳に
手を
縋つて
半身を
伸出たまゝ、
胸と
顏を
斜めにして、
與吉の
顏を
差覗く。
「えゝ、
毎度難有う
存じます。」と、
罪のない
口の
利きやうである。