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歴然
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あり/\
ふりがな文庫
“
歴然
(
あり/\
)” の例文
文章の点は
如何
(
どう
)
かと思ふが、内容から言ふと紅葉氏より、良い。……青春を読むと、
歴然
(
あり/\
)
と明治現代の青年男女の傾向が見えて来るではないか。
未亡人と人道問題
(新字旧仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
水
(
みづ
)
が
環
(
わ
)
に
成
(
な
)
つて、
颯
(
さつ
)
と
網
(
あみ
)
を
乗出
(
のりだ
)
して
展
(
ひろ
)
げた
中
(
なか
)
へ、
天守
(
てんしゆ
)
の
影
(
かげ
)
が、
壁
(
かべ
)
も
仄白
(
ほのじろ
)
く
見
(
み
)
えるまで、
三重
(
さんぢう
)
あたりを
樹
(
き
)
の
梢
(
こずゑ
)
に
囲
(
かこ
)
まれながら、
歴然
(
あり/\
)
と
映
(
うつ
)
つて
出
(
で
)
た。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
ん
時
(
とき
)
はい、
其
(
そ
)
の
影
(
かげ
)
が、
城
(
じやう
)
ヶ
沼
(
ぬま
)
へ
歴然
(
あり/\
)
と
映
(
うつ
)
つて、
空
(
そら
)
が
真黒
(
まつくろ
)
に
成
(
な
)
つたと
言
(
い
)
ふだ。……
其
(
それ
)
さ
真個
(
ほんとう
)
か
何
(
ど
)
うか
分
(
わか
)
らねども、お
天守
(
てんしゆ
)
の
棟
(
むね
)
は、
今以
(
いまも
)
つて
明
(
あきら
)
かに
映
(
うつ
)
るだね。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殊
(
こと
)
に
崖
(
がけ
)
を、
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
へ、
可
(
いゝ
)
塩梅
(
あんばい
)
に
畝
(
うね
)
つた
様子
(
やうす
)
が、
飛
(
とん
)
だものに
持
(
も
)
つて
来
(
こ
)
いなり、
凡
(
およ
)
そ
此
(
こ
)
の
位
(
くらゐ
)
な
胴中
(
どうなか
)
の
長虫
(
ながむし
)
がと
思
(
おも
)
ふと、
頭
(
かしら
)
と
尾
(
を
)
を
草
(
くさ
)
に
隠
(
かく
)
して
月
(
つき
)
あかりに
歴然
(
あり/\
)
とそれ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
我
(
われ
)
と
我
(
わ
)
が
想像
(
さうざう
)
に
酔
(
よ
)
つて、
見惚
(
みと
)
れた
玉
(
たま
)
の
膚
(
はだえ
)
の
背
(
せなか
)
を
透
(
とほ
)
して、
坊主
(
ばうず
)
の
黒
(
くろ
)
い
法衣
(
ころも
)
が
映
(
うつ
)
る、と
水
(
みづ
)
の
中
(
なか
)
に
天守
(
てんしゆ
)
の
梁
(
うつばり
)
に
釣下
(
つりさ
)
げられた、
其
(
そ
)
の
姿
(
すがた
)
を
獣
(
けもの
)
の
襲
(
おそ
)
ふ、
其
(
そ
)
の
俤
(
おもかげ
)
を
歴然
(
あり/\
)
と
見
(
み
)
た。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
涙
(
なみだ
)
を
拂
(
はら
)
つて——
唯今
(
たゞいま
)
の
鸚鵡
(
あうむ
)
の
聲
(
こゑ
)
は、
私
(
わたくし
)
が
日本
(
につぽん
)
の
地
(
ち
)
を
吹流
(
ふきなが
)
されて、
恁
(
か
)
うした
身
(
み
)
に
成
(
な
)
ります、
其
(
そ
)
の
船出
(
ふなで
)
の
夜中
(
よなか
)
に、
歴然
(
あり/\
)
と
聞
(
き
)
きました……
十二一重
(
じふにひとへ
)
に
緋
(
ひ
)
の
袴
(
はかま
)
を
召
(
め
)
させられた
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
それ
)
は、
其處
(
そこ
)
に、
此
(
こ
)
の
話
(
はなし
)
をする
按摩
(
あんま
)
の
背後
(
うしろ
)
に
跪
(
つ
)
い
居
(
ゐ
)
て、
折
(
をり
)
から
面
(
かほ
)
を
背
(
そむ
)
けた
婦
(
をんな
)
が、
衣服
(
きもの
)
も、
帶
(
おび
)
も、まさしく、
歴然
(
あり/\
)
と、
其
(
そ
)
の
言葉通
(
ことばどほ
)
りに
目
(
め
)
に
映
(
うつ
)
つたためばかりではない。——
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし
目前
(
まのあたり
)
、
歴然
(
あり/\
)
と
其
(
そ
)
の
二人
(
ふたり
)
を
見
(
み
)
たのは、
何時
(
いつ
)
に
成
(
な
)
つても
忘
(
わす
)
れぬ。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“歴然”の意味
《形容動詞》
明白なさま。
(出典:Wiktionary)
歴
常用漢字
小5
部首:⽌
14画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“歴”で始まる語句
歴々
歴
歴史
歴乎
歴代
歴山
歴史上
歴劫
歴訪
歴史年代