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横腹
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よこばら
ふりがな文庫
“
横腹
(
よこばら
)” の例文
ニーナが、私の
横腹
(
よこばら
)
をついた。私は、フリッツ大尉の、いかめしい軍服姿に、すっかり気をうばわれてしまった。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
忽
(
たちま
)
ち、ざつとなつて、ポンプで
噴
(
ふ
)
くが
如
(
ごと
)
く、
泥水
(
どろみづ
)
が
輪
(
わ
)
の
両方
(
りやうはう
)
へ
迸
(
ほとばし
)
ると、ばしやんと
衣裳鞄
(
いしやうかばん
)
に
刎
(
は
)
ねかゝつた。
運転手台
(
うんてんしゆだい
)
の
横腹
(
よこばら
)
へ
綱
(
つな
)
を
掛
(
か
)
けて
積
(
つ
)
んだのである。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
貨車
(
かしゃ
)
の
横腹
(
よこばら
)
にある大きな
板戸
(
いたど
)
の、すきまをもれていましがた上がったと思われる月がさしこんできたのであった。自分は、なんというわけもなく
勇
(
いさ
)
みたった。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
するとこの
若
(
わか
)
い
鳥
(
とり
)
は
翼
(
つばさ
)
で
横腹
(
よこばら
)
を
摶
(
う
)
ってみましたが、それは
全
(
まった
)
くしっかりしていて、
彼
(
かれ
)
は
空
(
そら
)
高
(
たか
)
く
昇
(
のぼ
)
りはじめました。そしてこの
翼
(
つばさ
)
はどんどん
彼
(
かれ
)
を
前
(
まえ
)
へ
前
(
まえ
)
へと
進
(
すす
)
めてくれます。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
山男は達二を
小脇
(
こわき
)
にかかえました。達二は、
素早
(
すばや
)
く刀を
取
(
と
)
り
返
(
かえ
)
して、山男の
横腹
(
よこばら
)
をズブリと
刺
(
さ
)
しました。山男はばたばた
跳
(
は
)
ね
廻
(
まわ
)
って、白い
泡
(
あわ
)
を
沢山
(
たくさん
)
吐
(
は
)
いて、
死
(
し
)
んでしまいました。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
次郎くんは
横腹
(
よこばら
)
がいたくなってきました。
決闘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「続いて、
果敢
(
かかん
)
なる日本潜水艦隊が
肉薄
(
にくはく
)
して、数十本の魚雷を本艦の
横腹
(
よこばら
)
目がけて猛然と発射するときは……」
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
今度
(
こんど
)
は
目
(
め
)
は
眩
(
くら
)
まない。
背後
(
うしろ
)
の
方
(
はう
)
も
見
(
み
)
えるから、
振返
(
ふりかへ
)
つて
背後
(
うしろ
)
を
見
(
み
)
ると、
娘
(
むすめ
)
は
何故
(
なぜ
)
か、
途中
(
みち
)
へ
踞
(
しやが
)
んでて
動
(
うご
)
かない。
而
(
さう
)
して
横腹
(
よこばら
)
を
抱
(
かゝ
)
へながら、もう
止
(
よ
)
しておくれ/\と
言
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ガンと、
横腹
(
よこばら
)
を、
鉄梯子
(
てつばしご
)
に打ちつけたがそのとき、幸運にも右脚が、ヒョイと梯子に引懸った。
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
恐
(
おそ
)
らく
妙齡
(
としごろ
)
の
娘
(
むすめ
)
が
横腹
(
よこばら
)
を
抱
(
かゝ
)
へながら
歩
(
ある
)
いたのも
多度
(
たんと
)
はあるまいし、
亦
(
また
)
お
帳場
(
ちやうば
)
を
持
(
も
)
つて
歩
(
ある
)
いた
女房
(
かみさん
)
も
澤山
(
たんと
)
はあるまい。
何
(
ど
)
うしても
其
(
そ
)
の
光景
(
くわうけい
)
が、
吉原
(
よしはら
)
の
大門
(
おほもん
)
の
中
(
なか
)
で
演
(
や
)
る
仕事
(
しごと
)
なんです。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
だから敬二は、窓硝子の怪音と東京ビルの
横腹
(
よこばら
)
を照らす火光とが同じ力の元からでていることを知った。さあ、こうなるとその火光がどうして見えるんだか、早く知りたくなった。
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それから
両方
(
りようはう
)
の
肩
(
かた
)
から、
背
(
せな
)
、
横腹
(
よこばら
)
、
臀
(
いしき
)
、さら/\
水
(
みづ
)
をかけてはさすつてくれる。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
親仁
(
おやぢ
)
大
(
おほい
)
に
苛立
(
いらだ
)
つて、
叩
(
たゝ
)
いたり、
打
(
ぶ
)
つたり、
馬
(
うま
)
の
胴体
(
どうたい
)
について二三
度
(
ど
)
ぐる/\と
廻
(
ま
)
はつたが
少
(
すこ
)
しも
歩
(
ある
)
かぬ。
肩
(
かた
)
でぶツつかるやうにして
横腹
(
よこばら
)
に
体
(
たい
)
をあてた
時
(
とき
)
、
漸
(
やうや
)
う
前足
(
まへあし
)
を
上
(
あ
)
げたばかり
又
(
また
)
四
脚
(
あし
)
を
突張
(
つツぱ
)
り
抜
(
ぬ
)
く。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横手