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打
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うた
ふりがな文庫
“
打
(
うた
)” の例文
床
(
ゆか
)
より引下し
拳
(
こぶし
)
を上て
既
(
すで
)
に
打
(
うた
)
んとなす此時
近邊
(
きんぺん
)
の者先刻よりの
聲高
(
こゑだか
)
を聞付何ことやらんと來りしが
此體
(
このてい
)
を見て
周章
(
あわて
)
て
捕押
(
とりおさ
)
へ種々靱負を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
悲しいとか情ないとかいうよりも
最
(
も
)
っと強い混乱した感情に
打
(
うた
)
れます。不朽でない人間の運命に対する
烈
(
はげ
)
しい反抗をも覚えます。
監獄署の裏
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
何うしやがると云う様な具合に手ン
手
(
で
)
ンに奪い返す所から一人と大勢との入乱れと為り踏れるやら
打
(
うた
)
れるやら
何時
(
いつ
)
の間にか
死
(
しん
)
で仕舞ッたんだ
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
先ず大概はわれわれ骨人が
憧憬
(
どうけい
)
してやまないところの、充分な腕を並べていて、その陽気のために、
羨
(
うらや
)
ましくも悩ましい気に
打
(
うた
)
れるのである。
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
若者
(
わかもの
)
も
思
(
おも
)
はず
手
(
て
)
を
合
(
あ
)
はしました。
見
(
み
)
るが
中
(
うち
)
に
日
(
ひ
)
は
波間
(
なみま
)
を
離
(
はな
)
れ、
大空
(
おほぞら
)
も
海原
(
うなばら
)
も
妙
(
たへ
)
なる
光
(
ひかり
)
に
滿
(
み
)
ち、
老人
(
らうじん
)
と
若者
(
わかもの
)
は
恍惚
(
くわうこつ
)
として
此景色
(
このけしき
)
に
打
(
うた
)
れて
居
(
ゐ
)
ました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
自分の少年の頃の無智に対する腹立たしさでもあり、また支那の現状に対する大きい
忿懣
(
ふんまん
)
でもある。三年霜に
打
(
うた
)
れた甘蔗、原配の蟋蟀、敗鼓皮丸、そんなものはなんだ。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「何新聞か知らんけれど、それは間の間違ぢやが。
俺
(
おれ
)
ならそんな場合に出会うたて、
唯々
(
おめおめ
)
打
(
うた
)
れちやをりやせん。何の先は二人でないかい、五人までは
敵手
(
あひて
)
にしてくれるが」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
微妙
(
いみじ
)
き
姫神
(
ひめがみ
)
、余りの事の霊威に
打
(
うた
)
れて、一座皆
跪
(
ひざまず
)
いて、東の空を拝みました。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「御老人」と篠田もソゾろ懐旧の感に
打
(
うた
)
れやしけん
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
つまり外形容貌の美に
打
(
うた
)
れると共に、直ちに何の理由もなく其の人の思想知識、凡ての人格に對して深い敬慕の念に
迫
(
せ
)
められるのである。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
たゞ
老
(
おい
)
て
益々
(
ます/\
)
其教育事業
(
そのけういくじげふ
)
を
樂
(
たのし
)
み、
其
(
その
)
單純
(
たんじゆん
)
な
質素
(
しつそ
)
な
生活
(
せいくわつ
)
を
樂
(
たの
)
しんで
居
(
を
)
らるゝのを
見
(
み
)
ては
僕
(
ぼく
)
も
今更
(
いまさら
)
、
崇高
(
すうかう
)
の
念
(
ねん
)
に
打
(
うた
)
れたのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
見て清三郎に
頼
(
たの
)
みし事
手筈
(
てはず
)
違
(
ちが
)
ひたりと思ひ又々
玄柳方
(
げんりうかた
)
へ行きて
相談
(
さうだん
)
すべしと
其翌日
(
そのよくじつ
)
三人玄柳方へぞ
到
(
いた
)
りける
斯
(
かく
)
て又清三郎は四日市にて長助に
十分
(
したゝか
)
打
(
うた
)
れ
面
(
かほ
)
に
疵
(
きず
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
われわれの連中はただぼんやりとその
深酷
(
しんこく
)
な感じに
打
(
うた
)
れて静かに眺めているのであった。
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
微妙
(
いみじ
)
き
姫神
(
ひめがみ
)
、
餘
(
あま
)
りの
事
(
こと
)
の
靈威
(
れいゐ
)
に
打
(
うた
)
れて、
一座
(
いちざ
)
皆
(
みな
)
跪
(
ひざまづ
)
いて、
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
を
拜
(
をが
)
みました。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
長吉はこの夕陽の光をば何という事なく悲しく感じながら、
折々
(
おりおり
)
吹込む外の風が大きな波を
打
(
うた
)
せる引幕の上を眺めた。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
打
(
うた
)
れ
敏速
(
さそく
)
の寶澤は
空泣
(
そらなき
)
して
扨
(
さて
)
も私しの
親父
(
おや
)
は
養子
(
やうし
)
にて母は私しが二ツの年
病死
(
びやうし
)
し夫より
祖母
(
ばば
)
の
養育
(
やういく
)
に
成長
(
ひとゝなり
)
しが十一歳の年に
親父
(
ちち
)
は
故郷
(
こきやう
)
の熊本へ行とて
祖母
(
ばば
)
に私しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
長吉
(
ちやうきち
)
はこの
夕陽
(
ゆふひ
)
の光をば
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふ事なく悲しく感じながら、
折々
(
をり/\
)
吹込
(
ふきこ
)
む外の
風
(
かぜ
)
が大きな波を
打
(
うた
)
せる
引幕
(
ひきまく
)
の上を
眺
(
なが
)
めた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
要するに甚だ人間らしきワシントンやユウゴウの傳記に
打
(
うた
)
れたる結果に御座候。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「然し、先生。さう一概に斷定してしまふ事は出來ますまい。更に新しい何物かに
打
(
うた
)
れるまでは、いつでも最終らしく感じられるのが戀の常でせう。先生もさう云はれたぢやないですか。」
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
“打”を含む語句
打擲
打付
打衝
打捨
打倒
打突
打附
打撲
打合
打棄
打毀
打壊
打破
打切
打遣
打着
打砕
打伏
打叩
打込
...