「いや、二階の灯は御法度だ、——それはいいが、お清さん、こんな事は訊きにくいが、勘次郎さんに近頃親しい女はなかったのかね」
銭形平次捕物控:047 どんど焼き (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
旗本退屈男:04 第四話 京へ上った退屈男 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
おめえは芸人、相手は町人、なにも御家の御法度を破ったという訳でもねえから、そんなに怖がって隠すこともあるめえ。
半七捕物帳:08 帯取りの池 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一方、彼の前の机の上にはさまざまな禁制品や御法度の武器が、なまけものの腕白小僧からとりあげられて置いてあった。
スリーピー・ホローの伝説:故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より (新字新仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット (旧字旧仮名) / ウィリアム・シェークスピア(著)
顎十郎捕物帳:12 咸臨丸受取 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「不義は御家の御法度」で、危いと首にかかわるし、第一若い男と奥女中との間、余程取締りの厳重であるべき筈だのに、出来たのだから通仙もいい男にちがいない。
振袖を肩のところへかけるを合図に、下郎は飛びのき不義はお家の御法度、とシラ/″\しく言えば、女の身で恥かしいこと言い出して殿御に嫌われては最うこれまで
根岸お行の松 因果塚の由来 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
釘抜藤吉捕物覚書:10 宇治の茶箱 (新字新仮名) / 林不忘(著)
このたびのお仕置きは、諸見物の立寄る事かたく御法度、ときびしく申しわたされ、のこり惜しそうに、あとを振り返り振り返り退散して、夫婦はそれどころで無く大不平、なんの因果で
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
半七捕物帳:44 むらさき鯉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
旗本退屈男:07 第七話 仙台に現れた退屈男 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
銭形平次捕物控:021 雪の精 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
半七捕物帳:19 お照の父 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
宮地の芝居だから、大目に見ているのかも知れねえが、男と女と入りまじりの芝居は御法度だ。
半七捕物帳:54 唐人飴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
御法度の悪いことをしていたにしても、主人を訴人して菱屋を取潰した金蔵が、主人の娘のお茂さんと祝言するというのは見ちゃいられません。それでは人間の道が違います。
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
半七捕物帳:46 十五夜御用心 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
銭形平次捕物控:047 どんど焼き (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なるほど少し変だが、——御法度とは言っても、親の敵討はお上でもお目こぼしだ。次第によっては御褒美が出るくらいのもの、町方の岡っ引が飛出したところで、物笑いになるばかりじゃないかな」
銭形平次捕物控:087 敵討果てて (新字新仮名) / 野村胡堂(著)