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好意
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かうい
幸に
非常なる
同情と
好意を
以て一
億圓のクレデイツトの
設定をすることが
出來たことは、
日本の
財界に
取つて
此上もなき
次第である。
翌日は
別當の
好意で、
玄竹は
藥箱を
葵の
紋の
附いた
兩掛けに
納め、『
多田院御用』の
札を、
兩掛けの
前の
方の
蓋に
立てて
貰つた。
同時に、
今迄世間に
向つて、
積極的に
好意と
親切を
要求する
勇氣を
有たなかつた
彼は、
突然此主人の
申し
出に
逢つて
少し
間誤つく
位驚ろいた。
多少私達に
好意を持つてくれる
人達は、
日に/\
氣遣ひの眼をもつて私達に
臨みました。それは私達の
眞意を
汲み
取り
得なかつたからなのでした。
私は、
其の
好意に
感謝しながら、
手に
持ちおもりのした
慾を
恥ぢて、やせた
杖をついて、うつむいて
歩行き
出した。
が、
親切な
車夫は、その
信ずるものに
會つて、
頼まれた
客を
渡すまでは、
建場々々を、
幾度か
物色するのが
好意であつた。で、
十里十五里は
大抵曳く。
宗助は
折角の
好意を
辭退しない
譯に
行かなかつた。
其代りに、
失禮ですがと
前置をして、
主人が
此屏風を
手に
入れるに
就て、
何れ
程の
金額を
拂つたかを
尋ねた。
「あゝ/\、
御持ちなさいとも。
何なら
使に
持たせて
上げませう」と
叔母は
好意から
申し
添えた。
はツ/\と
漸と
越して、
漫々たる
大きな
川の——それは
庄川であらうと
思ふ——
橋で、がつかりして
弱つて
居た
處を、
船頭に
半好意で
乘せられて、
流れくだりに
伏木へ
渡つた。