“かうい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
好意43.8%
更衣18.8%
香以18.8%
恁云12.5%
行矣6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌日よくじつ別當べつたう好意かういで、玄竹げんちく藥箱くすりばこあふひもんいた兩掛りやうがけにをさめ、『多田院御用ただのゐんごよう』のふだを、兩掛りやうがけけのまへはうふたててもらつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
たとえば冒頭の「いづれの御時おほんときにか、女御にようご更衣かういあまたさぶらひ給ひけるなかに」云々の語法は、今もなお上品な物言ものいいの婦人に用いられている。
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)
(先生のペン皿は竹だつた。)これは香以かうい妹婿いもうとむこに当たる細木伊兵衛さいきいへゑのつくつたものである。
身のまはり (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
心細こゝろぼそさはもをすまでもなかつたが、卑怯ひけふやうでも修業しゆげふまぬには、恁云かういくらところはうかへつて観念くわんねん便たよりい。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
九年五月孫行矣かうい館の副長となつた。館は柳橋にあつた。古川精一の経営する所の病院で、其長は浅田栗園りつゑんであつた。栗園、初の名は直民、あざな識二しきじ、後に名は惟常、字は識此しきしと改めた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)