“香以”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうい75.0%
こうい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他にわが伯母のとつげる狩野勝玉作かのうしようぎよくさく小楠公図せうなんこうづ一幀、わが養母の父なる香以かういの父龍池作りゆうちさく福禄寿図ふくろくじゆづ一幀とうあれども、こはわが一族をおもふ為にまれ壁上へきじやうに掲ぐるのみ。
わが家の古玩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
(先生のペン皿は竹だつた。)これは香以かうい妹婿いもうとむこに当たる細木伊兵衛さいきいへゑのつくつたものである。
身のまはり (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
津藤つとう即ち摂津国屋つのくにや藤次郎とうじろうは、名はりん、字は冷和れいわ香以こうい鯉角りかく梅阿弥ばいあみ等と号した。その豪遊をほしいままにして家産を蕩尽とうじんしたのは、世の知る所である。文政五年うまれで、当時四十歳である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)