“壁上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へきじやう66.7%
へきじょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他にわが伯母のとつげる狩野勝玉作かのうしようぎよくさく小楠公図せうなんこうづ一幀、わが養母の父なる香以かういの父龍池作りゆうちさく福禄寿図ふくろくじゆづ一幀とうあれども、こはわが一族をおもふ為にまれ壁上へきじやうに掲ぐるのみ。
わが家の古玩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
柳絮ちり隆恩門の壁上へきじやうも大路のごとし車行かねど
星黒き夜、壁上へきじょうを歩む哨兵しょうへいすきを見て、のがれ出ずる囚人の、さかしまに落す松明たいまつの影より闇に消ゆるときも塔上の鐘を鳴らす。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)