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ほうこうにん
ふりがな文庫
“
奉公人
(
ほうこうにん
)” の例文
「こんな小さなものがおやしきへあがって他人の間でもまれるんですもの。
奉公人
(
ほうこうにん
)
も同じことです。ぼくがお父さんならことわってしまう」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
それから、
幾日
(
いくにち
)
かたってから、
兄
(
あに
)
は、
町
(
まち
)
にりっぱな
商店
(
しょうてん
)
を
出
(
だ
)
しました。そして、そこの
帳場
(
ちょうば
)
にすわって、
多
(
おお
)
くの
奉公人
(
ほうこうにん
)
を
使
(
つか
)
う
身分
(
みぶん
)
となりました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いやだよ。お
前
(
まえ
)
は、もう
家
(
うち
)
の
奉公人
(
ほうこうにん
)
でもなけりゃ、あたしの
供
(
とも
)
でもないんだから、ちっとも
速
(
はや
)
くあたしの
眼
(
め
)
の
届
(
とど
)
かないとこへ
消
(
き
)
えちまうがいい」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
家
(
うち
)
には
変
(
へん
)
な
奉公人
(
ほうこうにん
)
を置きまして、
馬鹿
(
ばか
)
な者を愛して楽しんでゐるといふ
極
(
ごく
)
無慾
(
むよく
)
な人でございました。長
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一年と
定
(
さだ
)
めたる
奉公人
(
ほうこうにん
)
の
給金
(
きうきん
)
は十二箇月の
間
(
あひだ
)
にも十兩、十三
箇
(
か
)
月の
間
(
あひだ
)
にも十兩なれば、一
箇
(
か
)
月はたゞ
奉公
(
ほうこう
)
するか、たゞ
給金
(
きうきん
)
を
拂
(
はら
)
ふか、
何
(
いづ
)
れにも一
方
(
ぽう
)
の
損
(
そん
)
なり。
其外
(
そのほか
)
の
不都合
(
ふつがふ
)
計
(
かぞふ
)
るに
遑
(
いとま
)
あらず。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
春琴の強情と
気儘
(
きまま
)
とはかくのごとくであったけれども特に佐助に対する時がそうなのであっていずれの
奉公人
(
ほうこうにん
)
にもという訳ではなかった元来そういう素質があったところへ佐助が努めて意を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
遣
(
つか
)
はされず候に
付
(
つき
)
據
(
よんど
)
ころなく御願ひ申
上
(
あげ
)
し
旨
(
むね
)
梅
(
うめ
)
申聞候といふにぞ大岡殿
粂之進
(
くめのしん
)
に
對
(
むか
)
はれ
斯樣
(
かやう
)
に
難儀
(
なんぎ
)
致
(
いた
)
す者を
止置
(
とめおき
)
候事
心得
(
こゝろえ
)
ずと申されしかば
粂之進
(
くめのしん
)
冷笑
(
あざわら
)
ひ
都
(
すべ
)
て
奉公人
(
ほうこうにん
)
主人に
暇
(
いとま
)
を
願
(
ねが
)
ふには
人代
(
ひとかは
)
りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その
主人
(
しゆじん
)
に一
年
(
ねん
)
の
馴染
(
なじみ
)
、
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
りの
奉公人
(
ほうこうにん
)
が
少々
(
せう/\
)
の
無心
(
むしん
)
を
聞
(
き
)
かぬとは申されまじ、
此月末
(
このつきずゑ
)
に
書
(
かき
)
かへを
泣
(
な
)
きつきて、をどりの一
兩
(
りやう
)
二
分
(
ぶ
)
を
此處
(
こゝ
)
に
拂
(
はら
)
へば
又
(
また
)
三
月
(
つき
)
の
延期
(
のべ
)
にはなる、
斯
(
か
)
くいはゞ
欲
(
よく
)
に
似
(
に
)
たれど
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
村ではこれと今までの
小昼
(
こびる
)
や
小
(
こ
)
ジュウハンと、べつべつに見ている人もまだ多いが、農家にもおいおい
年季
(
ねんき
)
の
奉公人
(
ほうこうにん
)
がすくなく、
日雇
(
ひやと
)
いの働き手を入れるようになると、食べさせる物も一つになり
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
奉公人
(
ほうこうにん
)
がみなほめちぎっている。しかし正三は奉公人としてあがるんじゃない。ご三男様のお相手として万事ご三男様と同じ
待遇
(
たいぐう
)
を受けるんだ。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
この
店
(
みせ
)
の
主人
(
しゅじん
)
は、やはり
小僧
(
こぞう
)
から
今
(
いま
)
の
身代
(
しんだい
)
に
仕上
(
しあ
)
げた
人
(
ひと
)
だけあって、
奉公人
(
ほうこうにん
)
に
対
(
たい
)
しても
同情
(
どうじょう
)
が
深
(
ふか
)
かったのでした。
信吉
(
しんきち
)
が
病気
(
びょうき
)
にかかると、さっそく
医者
(
いしゃ
)
に
見
(
み
)
せてくれました。
風雨の晩の小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なりにけれ扨も
享保
(
きやうほ
)
五年三月五日油屋五兵衞并びに同人家内は
奉公人
(
ほうこうにん
)
に到るまで一人も
殘
(
のこ
)
らず呼出しと相成しかば家主五人組一同
差添
(
さしぞへ
)
奉行所へ
罷出
(
まかりいづ
)
るに程
無
(
なく
)
白洲
(
しらす
)
へ
呼込
(
よびこみ
)
になり願人相手方とも
居並
(
ゐなら
)
びし時に大岡殿
出座
(
しゆつざ
)
有て
吟味
(
ぎんみ
)
にこそは及ばれたり此大岡殿は
吟味
(
ぎんみ
)
の
節
(
せつ
)
何時
(
いつ
)
も目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
仕事
(
しごと
)
はみな
奉公人
(
ほうこうにん
)
がしてくれるし、
金
(
かね
)
は
銀行
(
ぎんこう
)
に
預
(
あず
)
けておけば、
利子
(
りし
)
に
利
(
り
)
がついて、ますます
財産
(
ざいさん
)
が
殖
(
ふ
)
えるというものだ。もうこんなくわなどを
使
(
つか
)
うことはあるまい。まったく
不要
(
ふよう
)
なものだ。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“奉公人”の意味
《名詞》
武家、商家などに奉公する者。
主君に奉公する武士。
(出典:Wiktionary)
奉
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
公
常用漢字
小2
部首:⼋
4画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“奉公人”で始まる語句
奉公人共