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其名
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そのな
ふりがな文庫
“
其名
(
そのな
)” の例文
三番目の娘は
其名
(
そのな
)
を
露子
(
つゆこ
)
と云う、三人の中でも一番美しく、日頃から極く温順な少女なので、此時も決して争う様な事はせず、黙って腕環を眺めて居る。
黄金の腕環:流星奇談
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
其入口
(
そのいりくち
)
にはぴか/\した
眞鍮
(
しんちゆう
)
の
表札
(
へうさつ
)
に『
山野兎
(
やまのうさぎ
)
』と
其名
(
そのな
)
が
彫
(
ほ
)
りつけてありました、
愛
(
あい
)
ちやんは
聲
(
こゑ
)
もかけずに二
階
(
かい
)
へ
駈
(
か
)
け
上
(
あが
)
りました、
眞實
(
ほんと
)
の
梅子
(
うめこ
)
さんに
逢
(
あ
)
つて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
心
(
こゝろ
)
は
變化
(
へんくわ
)
するものなり、
雪三
(
せつざう
)
が
徃昔
(
そのかみ
)
の
心裏
(
しんり
)
を
覗
(
うかゞ
)
はゞ、
糸子
(
いとこ
)
に
對
(
たい
)
する
觀念
(
くわんねん
)
の
潔白
(
けつぱく
)
なること、
其名
(
そのな
)
に
呼
(
よ
)
ぶ
雪
(
ゆき
)
はものかは、
主人
(
しゆじん
)
大事
(
だいじ
)
の
一
(
ひ
)
ト
筋道
(
すぢみち
)
、
振
(
ふり
)
むくかたも
無
(
な
)
かりし
物
(
もの
)
の
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
又
(
また
)
諸所
(
しよしよ
)
の
修道院
(
しうだうゐん
)
を
訪
(
ともら
)
つて、もはや
此世
(
このよ
)
に
居
(
ゐ
)
ない
会友
(
くわいいう
)
の
為
(
ため
)
に
祈
(
いのり
)
を
上
(
あ
)
げ、
其名
(
そのな
)
を
巻物
(
まきもの
)
に
書
(
か
)
きとめて、
寺
(
てら
)
から
寺
(
てら
)
へと
其過去帳
(
そのくわこちやう
)
を
持回
(
もちまは
)
つたなら、
皆
(
みんな
)
も
嘸
(
さぞ
)
悦
(
よろこ
)
ぶ
事
(
こと
)
であらうが、
第
(
だい
)
一
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
『こゝに
一人
(
ひとり
)
の
少女
(
せうぢよ
)
あり、
其名
(
そのな
)
を
絹
(
きぬ
)
といふ』と
僕
(
ぼく
)
は
小説批評家
(
せうせつひゝやうか
)
への
面當
(
つらあて
)
に
今
(
いま
)
一
度
(
ど
)
特筆
(
とくひつ
)
大書
(
たいしよ
)
する。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
ロバートなんとか氏の
曰
(
いわ
)
く、「一人の邪魔者の常に我身に
附
(
つ
)
き
纏
(
まと
)
うあり、
其名
(
そのな
)
を称して正直と
云
(
い
)
う」
芹川進
(
せりかわすすむ
)
氏の曰く、「一人の邪魔者の常に我身に附き纏うあり、其名を称して受験と云う」
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
一年は十二に
分
(
わか
)
ち十二
箇
(
か
)
月とす
其名
(
そのな
)
と
日
(
ひ
)
の
數
(
かず
)
左
(
さ
)
の
如
(
ごと
)
し。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
『
昔々
(
むかし/\
)
或
(
あ
)
る
所
(
ところ
)
に三
人
(
にん
)
の
小
(
ちひ
)
さな
姉妹
(
きやうだい
)
がありました』と
福鼠
(
ふくねずみ
)
は
大急
(
おほいそ
)
ぎで
初
(
はじ
)
めて、『
其名
(
そのな
)
を、
榮
(
えい
)
ちやん、
倫
(
りん
)
ちやん、
貞
(
てい
)
ちやんと
云
(
い
)
つて、三
人
(
にん
)
とも
皆
(
みん
)
な
井戸
(
ゐど
)
の
底
(
そこ
)
に
住
(
す
)
んでゐました——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
淺
(
あさ
)
き
心
(
こゝろ
)
と
思召
(
おぼしめ
)
すか
假令
(
たとひ
)
どのやうな
事
(
こと
)
あればとて
仇
(
あだ
)
し
人
(
びと
)
に
何
(
なん
)
のその
笑顏
(
わらひがほ
)
見
(
み
)
せてならうことかは
山
(
やま
)
ほどの
恨
(
うら
)
みも
受
(
う
)
くる
筋
(
すぢ
)
あれば
詮方
(
せんかた
)
なし
君樣
(
きみさま
)
に
愛想
(
あいさう
)
つきての
計略
(
たくみ
)
かとはお
詞
(
ことば
)
ながら
餘
(
あま
)
りなり
親
(
おや
)
につながるゝ
子
(
こ
)
罪
(
つみ
)
は
同
(
おな
)
じと
覺悟
(
かくご
)
ながら
其名
(
そのな
)
ばかりはゆるし
給
(
たま
)
へよしや
父樣
(
とゝさま
)
にどのやうなお
憎
(
にく
)
しみあればとて
渝
(
かは
)
らぬ
心
(
こゝろ
)
の
私
(
わたし
)
こそ
君樣
(
きみさま
)
の
妻
(
つま
)
なるものを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
“其”で始まる語句
其
其処
其方
其處
其様
其許
其奴
其所
其儘
其後