了解れうかい)” の例文
其故それゆゑわたくしじゆくではこの規則きそく精神せいしん規則きそく根本こんぽんかへつて、各個人かくこじん都合つがふといふところを十ぶん了解れうかいせしむるといふ方針はうしんとつるのであります。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
えうするに世間せけんいま固有名こゆうめいなるものゝ意味いみ了解れうかいしてをらぬのであらう。固有名こゆうめい普通名ふつうめいどう程度ていどてゐるのであらう。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
また有力いうりよくなる銀行團ぎんかうだん援助ゑんじよもとめることは、充分じうぶん了解れうかい事實じじつあらは意味いみおいもつと必要ひつえうかんがへてクレデイツトの設定せつてい交渉かうせふ開始かいししたのであるが
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
近頃ちかごろそれになんぢやねえけえ、あらほどしがつたのに後妻あともらあべえたあ、はねえんぢやねえけえ」いづれのこゝろにもくちにはいはなくて了解れうかいされてあるもの
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ書見しよけんは、イワン、デミトリチのやうに神經的しんけいてきに、迅速じんそくむのではなく、しづかとほして、つたところ了解れうかいところは、とゞまり/\しながらんでく。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
わたくしおもはずいきんだ。さうして刹那せつなに一さい了解れうかいした。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それよりも、吾人ごじんかならつね姓前せいぜん名後めいご徹底的てつていてき勵行れいかうし、世界せかい日本にほん國風こくふう了解れうかいさせたならば各國かくこくひと日本にほん慣例くわんれい尊重そんちようしてこれにしたがふに相違さうゐない。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
それゆゑ金解禁きんかいきん決行けつかうするまへには、世界せかい中心市場ちうしんしぢやうたる英米えいべい兩市場りやうしぢやうには充分じうぶん了解れうかい必要ひつえうがある。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
うしろくろになあ、牛胡頽子うしぐみのとこでなあ」おしなれ/″\にいつた。勘次かんじほゞ了解れうかいした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
恁云かうい學説がくせつは、たゞ種々しゆ/″\學説がくせつあつめて研究けんきうしたり、比較ひかくしたりして、これ自分じぶん生涯しやうがい目的もくてきとしてゐる、きはめて少數せうすう人計ひとばかりにおこなはれて、多數たすうものれを了解れうかいしなかつたのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
女同士をんなどうしには姿すがたへんじた踊子をどりこみなけんして了解れうかいされるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)