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非難
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ひなん
ふりがな文庫
“
非難
(
ひなん
)” の例文
「
先生
(
せんせい
)
、
僕
(
ぼく
)
たちの
拾
(
ひろ
)
ったすずめを、だまって
持
(
も
)
っていこうとするから、いけないのです。」と、
青木
(
あおき
)
が、六
年生
(
ねんせい
)
の
行為
(
こうい
)
を
非難
(
ひなん
)
しました。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さすがに
隱
(
かく
)
しきれもせずに、
夫
(
をつと
)
がてれ
臭
(
くさ
)
い
顏附
(
かほつき
)
でその
壁掛
(
かべかけ
)
の
包
(
つつ
)
みを
解
(
ほど
)
くと、
案
(
あん
)
の
條
(
でう
)
妻
(
つま
)
は
非難
(
ひなん
)
の
眼
(
め
)
を
向
(
む
)
けながらさう
言
(
い
)
つた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
豊吉ばかりでなく、きびしい屋敷の
掟
(
おきて
)
を知らない者どもは、みんな自分を薄情とか不実とか
非難
(
ひなん
)
しているであろうと、林之助は心苦しく思った。
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
わたしが思い切った子なら、なあにきのうはバルブレンも、わたしを弱い子で、手足がか細くて役に立たぬと
非難
(
ひなん
)
したのではないかと言ってやるところであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
たとえば学校を預かれる校長に対して、世間がかれこれ
非難
(
ひなん
)
しても、校長にして生徒に対する関係が依然良好であるならば、世評などはあえて意とするに足らぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
彼女
(
かのぢよ
)
が
今
(
いま
)
までの
悔
(
くゐ
)
は、ともすれば
言
(
い
)
ひ
譯
(
わけ
)
の
楯
(
たて
)
に
隱
(
かく
)
れて、
正面
(
まとも
)
な
非難
(
ひなん
)
を
拒
(
ふせ
)
いでゐたのを
知
(
し
)
つた。
彼女
(
かのぢよ
)
は
今
(
いま
)
自分
(
じぶん
)
の
假面
(
かめん
)
を
引剥
(
ひきは
)
ぎ、その
醜
(
みにく
)
さに
驚
(
おどろ
)
かなければならなかつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
天下の
為
(
た
)
めに一身を
犠牲
(
ぎせい
)
にしたるその
苦衷
(
くちゅう
)
苦節
(
くせつ
)
を
諒
(
りょう
)
して、一点の
非難
(
ひなん
)
を
挟
(
さしはさ
)
むものなかるべし。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
否
(
い
)
な、
俗物
(
ぞくぶつ
)
の
信心
(
しん/″\
)
は
文学者
(
ぶんがくしや
)
即ち
御
(
おん
)
作者
(
さくしや
)
様方
(
さまがた
)
の
生命
(
せいめい
)
なれば、
否
(
い
)
な、
俗物
(
ぞくぶつ
)
の
鑑賞
(
かんしやう
)
を
辱
(
かたじけな
)
ふするは
御
(
おん
)
作者
(
さくしや
)
様方
(
さまがた
)
即ち
文学者
(
ぶんがくしや
)
が
一期
(
いちご
)
の
栄誉
(
えいよ
)
なれば、之を
非難
(
ひなん
)
するは
畢竟
(
ひつきやう
)
当世
(
たうせい
)
の
文学
(
ぶんがく
)
を
知
(
し
)
らざる者といふべし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
それに、その地方のお医者さんたちは、あいかわらずジェンナーの考えをあざわらっておりましたので、うっかり、他人の子に実験しようものなら、どんなおそろしい
非難
(
ひなん
)
を受けるかもしれません。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
町では、警察の
無能
(
むのう
)
を
非難
(
ひなん
)
する声が、日ましにふえて来た。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それは、おじさんを
非難
(
ひなん
)
したようであるが、うらは、みあげた
行為
(
こうい
)
を
感嘆
(
かんたん
)
したようにもとれたのでした。
ひすいの玉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしは決してこの娘を
非難
(
ひなん
)
しようとは思わない。むしろ世間の人並に
健気
(
けなげ
)
な娘だと褒めてやりたい。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
夫
(
をつと
)
は
思
(
おも
)
はず
眼
(
め
)
をそらした。すつかり
弱味
(
よわみ
)
を
突
(
つ
)
かれた
感
(
かん
)
じで
内心
(
ないしん
)
まゐつた。が、そこで
妻
(
つま
)
の
非難
(
ひなん
)
をすなほに
受
(
う
)
けとるためには
夫
(
をつと
)
の
氣質
(
きしつ
)
はあまりに
我儘
(
わがまま
)
で、
負
(
ま
)
け
惜
(
をし
)
みが
強
(
つよ
)
かつた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
はその
時
(
とき
)
自分
(
じぶん
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
をふりかへつて、
再婚
(
さいこん
)
に
心
(
こゝろ
)
の
動
(
うご
)
くのは
無理
(
むり
)
もないことだと
自
(
みづか
)
ら
裁
(
さば
)
いた。それを
非難
(
ひなん
)
する
人
(
ひと
)
があつたならば、
彼女
(
かのぢよ
)
は
反對
(
はんたい
)
にその
人
(
ひと
)
を
責
(
せ
)
めたかもしれない。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
僕は決していかなる場合においても表裏の存在は止むを得ぬといって、これを
奨励
(
しょうれい
)
せんとする意ではないが、攻撃的に表裏々々と
非難
(
ひなん
)
する中には、
往々
(
おうおう
)
にして非難に
値
(
あたい
)
せぬものがある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
たちまち、
責任問題
(
せきにんもんだい
)
が
起
(
お
)
こりました。
轢死者
(
れきししゃ
)
の
数
(
すう
)
が
著
(
いちじる
)
しく
増
(
ま
)
したからです。なぜ、
警笛
(
けいてき
)
を
鳴
(
な
)
らさなかったか?
被害者
(
ひがいしゃ
)
の
側
(
がわ
)
では、こういって、
鉄道側
(
てつどうがわ
)
を
非難
(
ひなん
)
いたしました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かうなつて來ると、一體私は
内容
(
ないよう
)
の方に心を
惹
(
ひ
)
かれるものですが、とても形式方面の
缺點
(
けつてん
)
や
非難
(
ひなん
)
を
顧
(
かへり
)
みる暇はありません。その
描
(
ゑが
)
かれてゐる事に對して、作の大きな
尊
(
たふと
)
さを
感
(
かん
)
じて了ふのです。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
“非難”の解説
非難(ひなん、英:Blame)とは、人の欠点や過失・誤った言動などを取り上げて責めること。類語とし、糾弾などがある。
(出典:Wikipedia)
非
常用漢字
小5
部首:⾮
8画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“非”で始まる語句
非
非道
非常
非業
非人
非凡
非番
非常時
非情
非度