“ひなん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
避難46.2%
非難35.9%
批難15.4%
罷軟2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方いつぽう屋外おくがい避難ひなんせんとする場合ばあひおいては、まだきらないうち家屋かおく倒潰とうかいし、しか入口いりぐちおほきな横木よこぎ壓伏あつぷくせられる危險きけんともなふことがある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
さすがにかくしきれもせずに、をつとがてれくさ顏附かほつきでその壁掛かべかけつつみをほどくと、あんでうつま非難ひなんけながらさうつた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
いたわり過ぎるという批難ひなんがあった時何をいうぞ師たる者が稽古をつけるには厳しくするこそ親切なのじゃわしがあの児を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
すると僕の目の前へ奇蹟よりも卒然と現れたのは小さい紙本の山水である。この山水は一見した所、筆墨縦横などと云ふ趣はない。寧ろ何処か素人じみた罷軟ひなんの態さへ帯びてゐる。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)