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批難
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ひなん
ふりがな文庫
“
批難
(
ひなん
)” の例文
『あいつは
他國人
(
たこくじん
)
に
交際
(
かうさい
)
してゐる。』『あの
男
(
をとこ
)
は
他縣人
(
たけんじん
)
と
懇意
(
こんい
)
にして
居
(
ゐ
)
る。』そしてそれがいつも
批難
(
ひなん
)
の
意味
(
いみ
)
を
含
(
ふく
)
んでゐた。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
いたわり過ぎるという
批難
(
ひなん
)
があった時何をいうぞ師たる者が稽古をつけるには厳しくするこそ親切なのじゃわしがあの児を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
且つまた、彼等の隣人さへも、全然、彼等を
批難
(
ひなん
)
しない。かういふ国に健全なる道徳的感情が存在するといふことは、私の信じられぬところである。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
即
(
すなわ
)
ち人間の非巣箱主義の
巨魁
(
きょかい
)
であったが、しかも鳶の居たるばかり何ほどの事かあらんなどと、
一旦
(
いったん
)
は
批難
(
ひなん
)
をした法師
原
(
ばら
)
も、後にその目的が池の蛙の保護にあることを知って
我
(
が
)
を折った。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
真面目
(
しんめんもく
)
ならざる
宗教家
(
しふけうか
)
とは、
直接
(
ちよくせつ
)
間接
(
かんせつ
)
に
外国
(
ぐわいこく
)
伝道
(
でんだう
)
会社
(
ぐわいしや
)
の
補助
(
ほじよ
)
に
与
(
あづ
)
かり居りながら
外国
(
ぐわいこく
)
宣教師
(
せんけうし
)
を
悪口
(
あくこう
)
批難
(
ひなん
)
するものなり、
社界
(
しやかい
)
の
先導者
(
せんだうしや
)
を以て自ら
任
(
にん
)
じ居りながら
社界
(
しやかい
)
に
引摺
(
ひきづ
)
られつゝ行くものなり
時事雑評二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
▼ もっと見る
只
(
た
)
だ
舊藩
(
きうはん
)
の
因縁
(
いんねん
)
に
執着
(
しふちやく
)
する
元氣
(
げんき
)
な
豪傑連
(
がうけつれん
)
や、
小
(
ちひ
)
さな
愛國者達
(
あいこくしやたち
)
が、
他
(
た
)
の
墮落
(
だらく
)
したコスモポリタンを
批難
(
ひなん
)
するのであつた。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
「まあ、あんた、綺麗な体しててんなあ。」——わたしはなんや、こんな見事な宝持ちながら今までそれ何で隠してなさったのんかと、
批難
(
ひなん
)
するような気持でいいました。
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
然
(
しか
)
し
其頃
(
そのころ
)
はもうさういふ
事
(
こと
)
で
他人
(
たにん
)
を
批難
(
ひなん
)
するのは
馬鹿々々
(
ばか/\
)
しいといふ
意見
(
いけん
)
を
持
(
も
)
つてゐる
學生
(
がくせい
)
の
方
(
かた
)
が
多
(
おほ
)
かつた。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
兄の代になるととかくの
批難
(
ひなん
)
が出て最大限度月に
幾何
(
いくばく
)
と額をきめられそれ以上の請求には応じてくれないようになった彼女の吝嗇もそういう事が多分に関係しているらしい。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“批難”の意味
《名詞》
「非難」の別表記。
(出典:Wiktionary)
批
常用漢字
小6
部首:⼿
7画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“批”で始まる語句
批評
批
批判
批評家
批点
批准
批評的
批正
批露
批判家