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發
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あば
ふりがな文庫
“
發
(
あば
)” の例文
新字:
発
半年ばかり
經
(
たつ
)
と
何者
(
なにもの
)
とも知れず、
墓
(
はか
)
を
發
(
あば
)
いて石を
盜
(
ぬす
)
み
去
(
さつ
)
たものがある。子は
手掛
(
てがかり
)
がないので
追
(
お
)
ふことも出來ず其まゝにして二三日
經
(
たつ
)
た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
此筆を燒き此塚を
發
(
あば
)
き一葉の舟を江河に流せば、舟は斷崖の
下
(
もと
)
を流れて舟中に二人の影あるべし。御かへり
言
(
ごと
)
こそ待たるれ。かしこ
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
番甲 これにをりまする
老僧
(
らうそう
)
、また
殺
(
ころ
)
されましたるロミオの
僕
(
しもべ
)
一
人
(
にん
)
、
何
(
いづ
)
れも
墓
(
はか
)
を
發
(
あば
)
きまするに
屈竟
(
くっきゃう
)
の
道具
(
だうぐ
)
をば
携
(
たづさ
)
へてをりまする。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
こんなことを言ひ合ひながら、大工どもは古墳でも
發
(
あば
)
くやうな風にして、氣味わるさうに太鼓樓から二階を壞しにかゝつた。
太政官
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
この男は
賢
(
かし
)
こさうですが、言ふ事に毒があつて、手當り次第誰の罪でも
發
(
あば
)
き立てるので、うつかりすると此方の搜査が迷はされさうでなりません。
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「そりやさうですがね、お
内儀
(
かみ
)
さん」
勘次
(
かんじ
)
は
何
(
なん
)
だが
隱事
(
いんじ
)
でも
發
(
あば
)
かれたやうに
慌
(
あわ
)
てゝいつてさうして
苦笑
(
くせう
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
我等は毎歳春三月の
比
(
ころ
)
渡島し、七月上旬皈帆の節獵舟獵具等を小屋に納め置、翌年渡島の節まで毫も差違なかりしに、去年元祿五年より小屋を
發
(
あば
)
き
肆
(
ほしい
)
ままに器械を奪ひ
他計甚麽(竹島)雑誌
(旧字旧仮名)
/
松浦武四郎
(著)
それはワキに自分を
發
(
あば
)
いて呉れるやうにと歎願する、覆ひ隱れた、祕密な何物かである。
クロオデルの「能」
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
蠻勇
(
ばんゆう
)
の
力
(
ちから
)
を
以
(
もつ
)
て、
地中
(
ちちう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
發
(
あば
)
き、
學術上
(
がくじゆつじやう
)
の
疑問
(
ぎもん
)
に
解决
(
かいけつ
)
を
與
(
あた
)
へねば、
已
(
や
)
まぬのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
唐
(
たう
)
の
開元年中
(
かいげんねんちう
)
、
呉
(
ご
)
楚
(
そ
)
齊
(
せい
)
魯
(
ろ
)
の
間
(
あひだ
)
、
劫賊
(
こふぞく
)
あり。
近頃
(
ちかごろ
)
は
不景氣
(
ふけいき
)
だ、と
徒黨
(
とたう
)
十餘輩
(
じふよはい
)
を
語
(
かた
)
らうて
盛唐縣
(
せいたうけん
)
の
塚原
(
つかはら
)
に
至
(
いた
)
り、
數十
(
すうじふ
)
の
塚
(
つか
)
を
發
(
あば
)
きて
金銀寶玉
(
きんぎんはうぎよく
)
を
掠取
(
かすめと
)
る。
塚
(
つか
)
の
中
(
なか
)
に、
時
(
とき
)
の
人
(
ひと
)
の
白茅冢
(
はくばうちよう
)
と
呼
(
よ
)
ぶものあり。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わたしはあの
夫婦
(
ふうふ
)
と
途
(
みち
)
づれになると、
向
(
むか
)
うの
山
(
やま
)
には
古塚
(
ふるづか
)
がある、その
古塚
(
ふるづか
)
を
發
(
あば
)
いて
見
(
み
)
たら、
鏡
(
かがみ
)
や
太刀
(
たち
)
が
澤山
(
たくさん
)
出
(
で
)
た、わたしは
誰
(
だれ
)
も
知
(
し
)
らないやうに、
山
(
やま
)
の
陰
(
かげ
)
の
藪
(
やぶ
)
の
中
(
なか
)
へ、さう
云
(
い
)
ふ
物
(
もの
)
を
埋
(
うづ
)
めてある
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
吾々は
發
(
あば
)
くよりも破らねばならぬ。打つよりも進めねばならぬ。
生みの力
(旧字旧仮名)
/
片上伸
(著)
だが、そいつは俺が乘出すまでもあるまいよ、相手が三百五十石の武家ぢや、
發
(
あば
)
き立てたところで後がうるさい、お琴とか言ふ娘に、古文眞寶な色文を
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
賊等
(
ぞくら
)
競
(
きそ
)
うてこれを
發
(
あば
)
く。
方
(
はう
)
一丈
(
いちぢやう
)
ばかり
掘
(
ほ
)
るに、
地中
(
ちちう
)
深
(
ふか
)
き
處
(
ところ
)
四個
(
しこ
)
の
房閣
(
ばうかく
)
ありけり。
唯
(
たゞ
)
見
(
み
)
る
東
(
ひがし
)
の
房
(
ばう
)
には、
弓繒
(
きうそう
)
槍戟
(
さうげき
)
を
持
(
も
)
ちたる
人形
(
にんぎやう
)
あり。
南
(
みなみ
)
の
房
(
ばう
)
には、
繒綵
(
そうさい
)
錦綺
(
きんき
)
堆
(
うづたか
)
し。
牌
(
はい
)
ありて
曰
(
いは
)
く
周夷王所賜
(
しうのいわうたまふところ
)
錦三百端
(
にしきさんびやくたん
)
と。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自分の長年に
亙
(
わた
)
る不正がばれさうになると急に訴人して出て、菱屋の拔け荷のからくりを
發
(
あば
)
き立て、さしもの大家を一朝にして亡ぼしてしまひました。
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
矢並行方と自分の不義を臆面もなく
發
(
あば
)
き立てて、谷口金五郎殺しの下手人を、幽靈でないまでも、外の者と思はせた細工はうま過ぎて恐ろしいくらゐだ
銭形平次捕物控:203 死人の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お紋を
執念
(
しつこ
)
く追廻し、手嚴しく耻しめられたのを根に持つて、惡事の仲間を語らつて、お紋の素姓を
發
(
あば
)
き立て、到頭荻野家にも居られないやうな事にして了つたのでした。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それを
發
(
あば
)
き立てるわけにも行かず、娘のお夏は間もなく清水和助に引取られ、尾久の屋敷につれて來られて、和助の伜の清次郎が望むまゝに、嫁にすることになつた樣子です。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
俺は今更お縫の細工を
發
(
あば
)
き立てて、死んだ者に耻を掻かせ度くはなかつたが、さうかと言つて、若旦那が何んにも知らずに人殺しの罪を背負はされるのを見ては居られなかつた。
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
父上市太郎樣は、身を
耻
(
は
)
ぢて
自害
(
じがい
)
をなすつたのです。それを
庇
(
かば
)
つたのは、此處に居られる奧方樣と、お女中のお菊さん。萬一自害と知れては、父上樣の非を
發
(
あば
)
くことになりませう。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ところで泰道先生、十日前に死んだ大主人重兵衞も、これと全く同じ死にやうをした筈だ。どうしても卒中といふ見立てなら、寺社のお係にお願ひして、墓を
發
(
あば
)
いても調べ直すがどうだ
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そこで、寺社の御係にまでお願ひして、明日は墓を
發
(
あば
)
いて、死骸を取出し、和蘭流の名醫が立ち會つて、
腑分
(
ふわ
)
け(解剖)することになりましたよ、迷惑だらうと思ふが、宜しく頼みますよ」
銭形平次捕物控:276 釣針の鯉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
手續に暇取つて、役人立會の上墓を
發
(
あば
)
いたのはその日の夕方、豫期の通り千兩箱が三つ、大して深くないところから現はれた時は、ガラツ八は言ふに及ばず、萬七も清吉も思はず
喊聲
(
かんせい
)
をあげました。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
勇三郎樣の惡事を
發
(
あば
)
き、
詰腹
(
つめばら
)
を切らせて、園山家を泰山の安きに置き、
百枝
(
もゝえ
)
樣、乙松樣を金助町にお迎へ申上げた上、改めて名乘つて出て、縛り首なり、なぶり殺しなり、何うでも勝手になつてやる
銭形平次捕物控:051 迷子札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まだありますよ、番頭の孫作は、うんと溜め込んだのを
發
(
あば
)
き立てられて、三百兩から吐き出させられ、手代の伴造は十年越の給金を預つたきり返してくれさうもないのにシビレを切らしてゐますよ」
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
子として親の非を
發
(
あば
)
くのは本意ではあるまいが、——親の非を遂げさせるよりは、人の道にも叶ふだらう。今では佛になつた父親の半助も、自分の罪を
償
(
つぐな
)
つてくれたお秀の志を喜んでゐるに違ひない。
銭形平次捕物控:123 矢取娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“發(
発
)”の解説
発(發、はつ)は、夏朝の第16代帝。『史記』などにあるように、一般には帝桀の父は帝発とされているが、一説には帝桀の兄という。
即位後、諸々の夷が発の門前に来て、舞を披露したという。
第16代
(出典:Wikipedia)
發
部首:⽨
12画
“發”を含む語句
發見
出發
發表
發言
發掘
發揮
利發
發端
發心
大發掘
新發意
發熱
蒸發
發足
發明者
發起
發火
誘發
挑發
發奮
...