東京とうきよう)” の例文
明治十二年めいじじゆうにねんふね横濱よこはまきまして、そのころ出來できてゐました汽車きしや東京とうきよう途中とちゆう汽車きしやまどからそこらへん風景ふうけいながめてをりました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ばなゝの東京とうきようにもつてゑてもそのまゝでははなりません。またすゞしい奧羽地方おううちほう出來でき林檎りんご櫻桃おうとうあたゝかい九州地方きゆうしゆうちほうではゑてもよくそだちません。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
まぁあなたがたにわかりやすいためには、東京とうきよう銀座ぎんざそのほか街路樹がいろじゆうわつてゐる商店街しようてんがいの、ふけてさわいでゐたひとも、寢靜ねしづまつたのち月光げつこうおもうかべてればよからうとおもひます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
關東大地震かんとうだいぢしんのとき、東京とうきようける大火災だいかさい火元ひもと百五十箇所程ひやくごじゆつかしよほどかぞへられてゐるが、其中そのうち化學藥品かがくやくひんるものは四十四箇所しじゆうしかしよであつて、三十一箇所さんじゆういちかしよ都合つごうよくめられたけれども
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
榎本武揚えのもとたけあきが、北海道ほっかいどう五稜郭ごりょうかくにたてこもって、あたらしい政府せいふにてむかい、とらえられたことは、まえにかきましたが、そののち、武揚たけあき東京とうきようにおくられ、とりしらべをうけてから
しかもロンドン以外いがいまちにもわが東京とうきよう帝室博物館ていしつはくぶつかんぐらゐのものが無數むすうにあるのは、なんとうらやましいことではありませんか。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
東京とうきようでは一月いちがつ中旬ちゆうじゆんつぼみひらはじめ、二月にがついたつて滿開まんかいし、三月さんがつ上旬じようじゆんまではなひらきつゞけてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
いえなかのかたづけをおわって、諭吉ゆきちは、おかあさんとめいとをつれて、東京とうきようへかえることになり、ふねにのるため、中津なかつから四キロメートルほど西にししままでいって、宿屋やどやにとまりました。
このさい調査ちようさむかつた農商務技師のうしようむぎし三浦宗次郎氏みうらそうじろうし同技手どうぎて西山省吾氏にしやましようごし噴火ふんか犧牲ぎせいになつた。少年讀者しようねんどくしや東京とうきよう上野うへの博物館はくぶつかんをさめてある血染ちぞめの帽子ぼうし上着うはぎとをわすれないようにされたいものである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
學校がつこうおな役目やくめをする博物館はくぶつかんじつ貧弱ひんじやくであつて、わづかに東京とうきよう京都きようと奈良なら三箇所さんがしよ美術博物館びじゆつはくぶつかんがあるほか、これといふものもないのははなは殘念ざんねんです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
此事このこと該地震がいぢしん經驗けいけんした地方ちほうにより、多少たしよう相違そういがあるべきであるが、比較的ひかくてきながつゞいたとおもはれる東京とうきようにての觀測かんそく結果けつかげるならば、震動しんどうもつとつよかつたのは最初さいしよから十六七秒目じゆうろくしちびようめであつて
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)