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抑
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そも/\
ふりがな文庫
“
抑
(
そも/\
)” の例文
人の才は猶鉄の如し、鍛錬一たび成れば
終
(
つひ
)
に変ずべからざる乎。
抑
(
そも/\
)
亦修養の
工夫
(
くふう
)
一簀
(
いつき
)
に欠かれて半途にして進歩を中挫せしか。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
抑
(
そも/\
)
本朝の朝廷は、神代の初めより、殊なる御子細まします御事にて、異国の王の比類にあらず。下万民に至るまで、格別に有りがたき道理あり。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
抑
(
そも/\
)
将門少年の日、名簿を太政大殿に奉じ、数十年にして今に至りぬ。
相国摂政
(
しやうこくせつしよう
)
の世に
意
(
おも
)
はざりき此事を挙げんとは。歎念の至り、言ふに
勝
(
た
)
ゆ
可
(
べ
)
からず。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
抑
(
そも/\
)
われは
寄辺
(
よるべ
)
ない
浮浪学生
(
ふらうがくしやう
)
、
御主
(
おんあるじ
)
の
御名
(
みな
)
によりて、
森
(
もり
)
に
大路
(
おほぢ
)
に、
日々
(
にちにち
)
の
糧
(
かて
)
を
乞
(
こ
)
ひ
歩
(
ある
)
く
難渋
(
なんじふ
)
の
学徒
(
がくと
)
である。おのれ
今
(
いま
)
、
忝
(
かたじけな
)
くも
尊
(
たふと
)
い
光景
(
けしき
)
を
観
(
み
)
、
幼児
(
をさなご
)
の
言葉
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
いた。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
抑
(
そも/\
)
、事業といふ字の普通の意義の中には、文学者が文章を書く事業の外のものを含みてあるなり。故に事業を以て文人を論ずるは、其真相を誤るの恐なき能はず。
賤事業弁
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたくし
)
の
考
(
かんがへ
)
では
是
(
これ
)
が
抑
(
そも/\
)
生活
(
せいくわつ
)
と
名
(
な
)
づくべきものだらうと。
又
(
また
)
有機體
(
いうきたい
)
が
下等
(
かとう
)
に
成
(
な
)
れば
成
(
な
)
る
丈
(
だ
)
け、より
少
(
すくな
)
く
物
(
もの
)
を
感
(
かん
)
ずるので
有
(
あ
)
らうと、
其故
(
それゆゑ
)
により
弱
(
よわ
)
く
刺戟
(
しげき
)
に
答
(
こた
)
へるのである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
抑
(
そも/\
)
、此山と申すは、南は野山
漫々
(
まん/\
)
として百餘里に及び、北は身延山高く峙ちて白根が嶽につづき、西には七
面
(
めん
)
と申す山
峨々
(
がゝ
)
として白雪絶えず、人の住家一
宇
(
う
)
もなし、
適
(
たま/\
)
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
抑
(
そも/\
)
燧山は岩代国に
属
(
ぞく
)
し
巍峩
(
ぎが
)
として天に
秀
(
ひい
)
で、其麓
凹陥
(
おうかん
)
して尾瀬沼をなし、沼の三方は低き山脈を以て
囲繞
(
ゐげう
)
せり、翻々たる
鳧鴨
(
ふわう
)
は
捕猟
(
ほりやう
)
の至るなき為め
悠々
(
いう/\
)
として水上に飛
翔
(
しやう
)
し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
「わたくしの柏軒先生は死所を得たものだと云ふのは、
抑
(
そも/\
)
理由のある事である。」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
抑
(
そも/\
)
此事の由来を尋ぬるに、
去
(
い
)
んぬる
弘治
(
こうじ
)
三年の秋薬師寺家の家老馬場和泉守石山本願寺の勢を頼みて主家を横領しければ、淡路守政秀公父祖代々の領地を
被逐
(
おはれ
)
堺の津より中国へ
落延
(
おちのび
)
給ひ
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
あの
投機師
(
やまし
)
の
大洞
(
おほほら
)
利八と知り合におなりなすつたのが
抑
(
そも/\
)
で、大洞も山木様の才気に目を着け、演説や新聞で飯の
食
(
くへ
)
るものぢや無い、
是
(
こ
)
れからの世の中は金だからつてんでネ、
御馳走
(
ごちそう
)
はする
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
抑
(
そも/\
)
、平和は吾人最後の理想なり。墳墓の
外
(
ほか
)
吾人に休神せしむる者
終
(
つひ
)
に
之
(
これ
)
なからんか、吾人即ち
止
(
や
)
まむ。
「平和」発行之辞
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
抑
(
そも/\
)
醍醐帝頃は後世から云へばまことに平和の聖世であるが、また平安朝の形式成就の頂点のやうにも見えるが、然し実際は何に原因するかは知らず随分騒がしい事もあり
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
君
(
きみ
)
は
彼等
(
かれら
)
を
信
(
しん
)
じなさるな。
嘘
(
うそ
)
なのです。
私
(
わたし
)
の
病氣
(
びやうき
)
と
云
(
い
)
ふのは
抑
(
そも/\
)
恁
(
か
)
うなのです。二十
年來
(
ねんらい
)
、
私
(
わたし
)
は
此
(
こ
)
の
町
(
まち
)
にゐて
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
の
智者
(
ちしや
)
に
遇
(
あ
)
つた。
所
(
ところ
)
が
其
(
そ
)
れは
狂人
(
きちがひ
)
で
有
(
あ
)
ると
云
(
い
)
ふ、
是丈
(
これだけ
)
の
事實
(
じゝつ
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
追記に所謂「昌平辺先生」とは
抑
(
そも/\
)
誰を
斥
(
さ
)
して言つたものであらうかと問ひたい。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
抑
(
そも/\
)
此日や秋季皇霊祭にして
満天
(
まんてん
)
晴朗
(
せいらう
)
、世人は
定
(
さだ
)
めて大白を
挙
(
あ
)
げて征
清軍
(
しんぐん
)
の
大勝利
(
だいしやうり
)
を
祝
(
しゆく
)
するならん、余等一行も亦此日
水源
(
すいげん
)
を
確定
(
かくてい
)
するを得、帝国万歳の
声
(
こえ
)
は深山に
響
(
ひび
)
き
渡
(
わた
)
れり、水源の出処
既
(
すで
)
に
明
(
あきらか
)
なれば
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
此志保の生父は
抑
(
そも/\
)
誰であらうか。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
抑
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“抑”を含む語句
抑揚
抑々
抑〻
抑留
抑圧
抑止
抑制
圧抑
一揚一抑
謙抑
抑遜
抑損
抑揚頓挫
抑塞
抑鬱
抑覇
抑聞
斂抑
枉抑
裁抑
...