“有機體”のいろいろな読み方と例文
新字:有機体
読み方割合
いうきたい75.0%
オルガニズム25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしかんがへではこれそも/\生活せいくわつづくべきものだらうと。また有機體いうきたい下等かとうればけ、よりすくなものかんずるのでらうと、其故それゆゑによりよわ刺戟しげきこたへるのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
彼等かれらいのちは、いつのにかたがひそこまでつた。二人ふたり世間せけんかられば依然いぜんとして二人ふたりであつた。けれどもたがひからへば、道義上だうぎじやうはなこと出來できないひとつの有機體いうきたいになつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
且東京とは違つて遊樂の街區が略一箇所に集中してゐるからして、この市の鳥瞰は東京のやうに散漫でなくつて、一つの有機體オルガニズムとしての大阪市の形態及び生理を味はしめる。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)