トップ
>
引渡
>
ひきわた
ふりがな文庫
“
引渡
(
ひきわた
)” の例文
おまけに一人の
親仁
(
おやじ
)
なぞは、
媽々衆
(
かかしゅう
)
が
行水
(
ぎょうずい
)
の間、
引渡
(
ひきわた
)
されたものと見えて、
小児
(
こども
)
を一人
胡坐
(
あぐら
)
の上へ抱いて、
雁首
(
がんくび
)
を
俯向
(
うつむ
)
けに
銜
(
くわ
)
え
煙管
(
ぎせる
)
。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
盡
(
つく
)
すべしと
厚
(
あつ
)
く
諭
(
さと
)
されし上早速其所の地主嘉兵衞と其
家主
(
いへぬし
)
を呼寄られ城富を
引渡
(
ひきわた
)
しとなり
隨分
(
ずゐぶん
)
心付けつかはすべき由申付けられけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「え? ——お前さん、
確
(
しっか
)
りして下さいよ。あんな二本差なんか、芋侍に
引渡
(
ひきわた
)
しさえすれば、それでお仕舞なんだから」
芳年写生帖
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
隙間
(
すきま
)
もなう
黒
(
くろ
)
い
帳
(
とばり
)
を
引渡
(
ひきわた
)
せ、
戀
(
こひ
)
を
助
(
たす
)
くる
夜
(
よる
)
の
闇
(
やみ
)
、
其
(
その
)
闇
(
やみ
)
に
町
(
まち
)
の
者
(
もの
)
の
目
(
め
)
も
閉
(
ふさ
)
がれて、ロミオが、
見
(
み
)
られもせず、
噂
(
うはさ
)
もされず、
予
(
わし
)
の
此
(
この
)
腕
(
かひな
)
の
中
(
なか
)
へ
飛込
(
とびこ
)
んでござらうやうに。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
この驚くべき報告が麓へ拡まると、町からも村からも大勢の加勢が
駈着
(
かけつ
)
けた。安行の屍体は自宅へ、お杉と𤢖の
亡骸
(
なきがら
)
は役場へ、
其
(
そ
)
れ
其
(
ぞ
)
れに
引渡
(
ひきわた
)
しの
手続
(
てつづき
)
を
了
(
お
)
えた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
我
(
われ
)
こそは
音
(
おと
)
に
名高
(
なだか
)
き
印度洋
(
インドやう
)
の
大海賊船
(
だいかいぞくせん
)
なり、
汝
(
なんぢ
)
の
新造軍艦
(
しんざうぐんかん
)
を
奪
(
うば
)
はんとて
此處
(
こゝ
)
に
待
(
ま
)
つこと
久矣
(
ひさし
)
、
速
(
すみやか
)
に
白旗
(
はくき
)
を
立
(
た
)
てゝ
其
(
その
)
軍艦
(
ぐんかん
)
を
引渡
(
ひきわた
)
さば
可
(
よし
)
、
若
(
も
)
し
躊躇
(
ちうちよ
)
するに
於
(
おい
)
ては、
我
(
われ
)
に七
隻
(
せき
)
の
堅艦
(
けんかん
)
あり
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
然
(
しか
)
るに勝氏は一身の
働
(
はたらき
)
を以て
強
(
し
)
いて幕府を
解散
(
かいさん
)
し、薩長の
徒
(
と
)
に天下を
引渡
(
ひきわた
)
したるはいかなる
考
(
かんがえ
)
より出でたるか、今日に至りこれを
弁護
(
べんご
)
するものは、勝氏は当時
外国干渉
(
がいこくかんしょう
)
すなわち国家の
危機
(
きき
)
に際して
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
そこの森や
彼処
(
かしこ
)
の
谷合
(
たにあい
)
を
猟
(
あさ
)
り尽した末に、一里ばかりの山奥にある
虎ヶ窟
(
とらがいわや
)
という岩穴に、二人の隠れ潜んでいるのを発見して、男は主人方に
引渡
(
ひきわた
)
され、女は実家へ連れて戻られたが
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
此
(
この
)
軍艦
(
ぐんかん
)
の
獻納者
(
けんなうしや
)
であれば、
本艦
(
ほんかん
)
引渡
(
ひきわた
)
しの
儀式
(
ぎしき
)
の
爲
(
ため
)
と、
一
(
ひと
)
つには、
最早
(
もはや
)
異境
(
ゐきやう
)
の
空
(
そら
)
も
飽果
(
あきは
)
てたれば
之
(
これ
)
よりは、
山
(
やま
)
美
(
うる
)
はしく、
水
(
みづ
)
清
(
きよ
)
き
日本
(
につぽん
)
に
歸
(
かへ
)
らんと、子ープルス
港
(
かう
)
から
本艦
(
ほんかん
)
に
便乘
(
びんじやう
)
した
次第
(
しだい
)
です。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
扨
(
さて
)
も
鍼醫
(
はりい
)
の城富は我が願ひ
叶
(
かな
)
はず地主嘉兵衞に
引渡
(
ひきわた
)
されしかば止を得ず嘉兵衞に
伴
(
ともな
)
はれ我が家へ立歸り
悲歎
(
ひたん
)
に
暮
(
くれ
)
て居たりしが
良
(
やゝ
)
ありて思ふ樣父の死は是非もなきこと共なり
切
(
せめ
)
ては父の
亡骸
(
なきがら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
添状
(
そへじやう
)
にて町奉行大岡殿へ
引渡
(
ひきわた
)
し吉之助初瀬留の兩人は
家主
(
いへぬし
)
へ
預
(
あづ
)
けられたり
偖
(
さて
)
喜八儀は火附盜賊に相違なしとて送りに
成
(
なり
)
しかば
直樣
(
すぐさま
)
入牢
(
じゆらう
)
申付られしに付き家主平兵衞は喜八を
片蔭
(
かたかげ
)
へ
招
(
まね
)
き
段々
(
だん/\
)
の樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“引渡(引渡し)”の解説
引渡し(ひきわたし)とは、占有者の意思に基づく占有移転を言う。すなわち、現在自分の占有している物又は人を、他人の占有下に移転させることをいう。以下、日本法における引渡しについて記述する。
民法について以下では、条数のみ記載する。
(出典:Wikipedia)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
渡
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出