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年来
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ねんらい
ふりがな文庫
“
年来
(
ねんらい
)” の例文
旧字:
年來
二
度
(
ど
)
、三
度
(
ど
)
この
祈
(
いの
)
りを
繰
(
く
)
りかえして
居
(
い
)
る
内
(
うち
)
に、
私
(
わたくし
)
の
胸
(
むね
)
には
年来
(
ねんらい
)
の
命
(
みこと
)
の
御情思
(
おんなさけ
)
がこみあげて、
私
(
わたくし
)
の
両眼
(
りょうがん
)
からは
涙
(
なみだ
)
が
滝
(
たき
)
のように
溢
(
あふ
)
れました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
しかし同病
相憐
(
あいあわれ
)
むという、僕自身もはなはだ気弱いことを感知し、これにつき
年来
(
ねんらい
)
少しく工夫を
凝
(
こ
)
らしている。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
耶蘇
(
やそ
)
程
(
ほど
)
の
霊力
(
れいりょく
)
があるなら、巳代吉の唖は
屹度
(
きっと
)
癒
(
なお
)
る。
年来
(
ねんらい
)
眼の前に日々此巳代吉に
現
(
あら
)
わるゝ
謎
(
なぞ
)
を見ながら、
哀
(
かな
)
しいかな
不信
(
ふしん
)
軽薄
(
けいはく
)
の余には、其謎を
解
(
と
)
き其舌の
縛
(
しばり
)
を解く
能力
(
ちから
)
が無い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
愚僧は
芝山内
(
しばさんない
)
青樹院
(
せいじゅいん
)
と申す学寮の住職
雲石殿
(
うんせきどの
)
、
年来
(
ねんらい
)
父上とは
昵懇
(
じっこん
)
の間柄にて有之候まゝ、右の学寮に寄宿
仕
(
つかまつ
)
り、従前通り江戸
御屋敷
(
おやしき
)
御抱
(
おかかえ
)
の儒者松下先生につきて
朱子学
(
しゅしがく
)
出精
罷在
(
まかりあり
)
候処
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
先生、諭吉に
序文
(
じょぶん
)
を
命
(
めい
)
ず。諭吉は
年来
(
ねんらい
)
他人の書に
序
(
じょ
)
するを
好
(
この
)
まずして一切その
需
(
もとめ
)
を
謝絶
(
しゃぜつ
)
するの例なれども、諭吉の先生における一
身上
(
しんじょう
)
の
関係
(
かんけい
)
浅
(
あさ
)
からずして
旧恩
(
きゅうおん
)
の忘るべからざるものあり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
▼ もっと見る
君
(
きみ
)
は
彼等
(
かれら
)
を
信
(
しん
)
じなさるな。
嘘
(
うそ
)
なのです。
私
(
わたし
)
の
病気
(
びょうき
)
と
云
(
い
)
うのはそもそもこうなのです。二十
年来
(
ねんらい
)
、
私
(
わたし
)
はこの
町
(
まち
)
にいてただ
一人
(
ひとり
)
の
智者
(
ちしゃ
)
に
遇
(
あ
)
った。
所
(
ところ
)
がそれは
狂人
(
きちがい
)
であると
云
(
い
)
う、これだけの
事実
(
じじつ
)
です。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
しまひには
泣出
(
なきだ
)
すと、
外聞
(
ぐわいぶん
)
もあり、
少焦
(
すこぢれ
)
で、
医者
(
いしや
)
は
可恐
(
おそろし
)
い
顔
(
かほ
)
をして
睨
(
にら
)
みつけると、あはれがつて
抱
(
だ
)
きあげる
娘
(
むすめ
)
の
胸
(
むね
)
に
顔
(
かほ
)
をかくして
縋
(
すが
)
る
状
(
さま
)
に、
年来
(
ねんらい
)
随分
(
ずゐぶん
)
と
人
(
ひと
)
を
手
(
て
)
にかけた
医者
(
いしや
)
も
我
(
が
)
を
折
(
を
)
つて
腕組
(
うでくみ
)
をして
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
口
(
くち
)
にこそ
出
(
だ
)
しませんが、
私
(
わたくし
)
は
心
(
こころ
)
でそう
思
(
おも
)
って、
会釈
(
えしゃく
)
して
洞窟
(
いわや
)
の
内部
(
なか
)
へ
歩
(
あゆ
)
み
入
(
い
)
りますと、
早
(
はや
)
くもそれと
察
(
さっ
)
して
奥
(
おく
)
の
方
(
かた
)
からお
出
(
で
)
ましになられたのは、
私
(
わたくし
)
が
年来
(
ねんらい
)
お
慕
(
した
)
い
申
(
もう
)
していた
弟橘姫様
(
おとたちばなひめさま
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
エヒミチは
初
(
はじめ
)
の一
分時
(
ぷんじ
)
は、
何
(
なん
)
の
意味
(
いみ
)
もなく
書物
(
しょもつ
)
と
離
(
はな
)
れ、ダリュシカと
麦酒
(
ビール
)
とに
別
(
わか
)
れて、二十
年来
(
ねんらい
)
定
(
さだ
)
まったその
生活
(
せいかつ
)
の
順序
(
じゅんじょ
)
を
破
(
やぶ
)
ると
云
(
い
)
うことは
出来
(
でき
)
なく
思
(
おも
)
うたが、また
深
(
ふか
)
く
思
(
おも
)
えば、
市役所
(
しやくしょ
)
でありしこと
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
年来
(
ねんらい
)
多病
(
たびょう
)
にして
前因
(
ぜんいん
)
を感じ
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“年来”の意味
《名詞・形容動詞》
ここ数年。年頃。
(出典:Wiktionary)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
“年”で始まる語句
年
年齢
年増
年紀
年老
年月
年寄
年嵩
年長
年暮